「障害者雇用でも在宅で働ける?」
「在宅勤務で採用されるための条件は?」
「在宅勤務の仕事はどこで探すの?」
障害者雇用で在宅勤務を希望しているけれど、実際にそれが可能なのか、どのような準備が必要なのか、悩んでいませんか?
特に障害がある方にとって、通勤が困難だったり、職場の環境が合わないことがある中で、在宅勤務は理想的な働き方です。しかし、働くために必要なスキルは何が必要かなど不安もあることでしょう。
今回の記事では、以下のことをご紹介します。
- 障害者雇用の在宅勤務とは
- 在宅勤務のメリット・デメリット
- 在宅勤務で欲しいスキルや人物像
- 障害者雇用の在宅勤務を探す方法
結論として、障害者雇用での在宅勤務の仕事に出会うには、以下の方法で就職までの支援を受けることが大切です。

記事の最後に、お勧めの就労移行支援や転職サイト・エージェントも紹介するよ。
この記事を最後まで読むことで、障害者雇用の在宅勤務で働くかどうかの判断に役立てて頂けると幸いです。
障害者雇用の在宅勤務とは


自宅を仕事場にして働く働き方について、一度整理しておきます。
在宅勤務の種類
- 在宅勤務
-
会社の従業員として自宅で仕事をすることであり、オフィスが自宅になるということを意味します。
そのため、会社の規則やルールは守って働きます。
フリーランス(業務委託)とは違うため、チームで仕事を進める・報告・連絡・相談が必要となります。
会社の従業員であるため、仕事上で使用するPCなど必要な機材は会社から関与されます。
ただし、自宅の仕事環境は自分で整ええる必要があります。
在宅勤務の仕事には”在宅勤務”のみでの募集と在宅勤務か通常の勤務を選べる”在宅勤務可”があるよ。
- 在宅ワーク
-
在宅ワークは広義には在宅勤務、狭義の在宅ワーク、内職を含んでいます。
在宅ワークは、ハローワークなどの行政では、「自営型テレワーク」と呼んでいて、在宅勤務とは異なる定義づけがされているよ。
在宅勤務は会社との雇用契約を結ぶものですが、在宅ワークは仕事を提供する会社と雇用契約は結ばず、仕事を個人で、いわゆるフリーランスとして仕事を請け負う形態となります。このような在宅ワークは、雇用ではないため、ハローワークや転職サイトでは取り扱っていません。
クラウドワークスとかで個人で仕事を請け負うようなタイプの働き方だね。
- 内職
-
非常に古くからある、子どもを抱える専業主婦など、外に働きに出られない理由がある人が選ぶ簡単な作業を行う在宅の仕事を指します。
昔からあるおうちで出来る仕事の名前だね。
内職は、実際に物理的に商品などを加工、組み立て、パッケージング、仕分けなど多岐にわたります。



今回は、障害者雇用での在宅勤務について紹介していくよ。
在宅勤務で出来る仕事



障害者雇用の在宅勤務の業務の多くは以下のようなものだよ。
- 専門の知識が必要なプログラマーやWEBデザイナー
- PCを使用した事務系の仕事
在宅勤務では多くの場合、パソコンのWindows、Office系の基本ソフトを活用した入力(事務系)や、プログラミング、CADなど専門的な技術、知識を必要とする職種(専門職)など、パソコンを使った業務となります。
完全在宅×特定短時間勤務の雇用も活発化!?



「障害種別・程度、週の所定労働時間別の障害者雇用率の算定」は、以下の通りだよ。
30時間以上 | 20時間以上30時間未満 (短時間労働) | 10時間以上20時間未 (特定短時間労働) | |
---|---|---|---|
身体障害者(重度以外) | 1人を1人として算定 | 1人を0.5人として算定 | |
身体障害者(重度) | 1人を2人として算定 | 1人を1人として算定 | 1人を0.5人として算定 |
知的障害者(重度以外) | 1人を1人として算定 | 1人を0.5人として算定 | |
知的障害者(重度) | 1人を2人として算定 | 1人を1人として算定 | 1人を0.5人として算定 |
精神障害者 | 1人を1人として算定 | 1人を1人として算定 | 1人を0.5人として算定 |



単純に、雇用している人数ではないんだね。



そうだね。
障害の種類や程度・所定労働時間で、カウントが決められているね。
ちなみに、特定短時間労働者のカウントは
令和6年度(2024年)4月から追加されました。
重度身体障害者、重度知的障害者及び精神障害者である特定短時間労働者について、1人を0.5人として算定
*特定短時間労働者:週の所定労働時間が10時間以上20時間未満である者



長時間の就労が困難な障害者のために、新しくカウントが追加されたんだね。
このことにより、大企業などでは、「完全在宅×特定短時間勤務」での障害者雇用の採用を増やしていく動きをしている企業もあります。



この求人の場合は、自宅からでれないような障害の方を積極的に採用している企業もあるよ。



在宅勤務で働くことを望む人は、在宅勤務で働く必要がある人だもんね。



そうだね。
もちろん、働く上で企業に業務貢献してくれることが大切だけどね。
在宅勤務のメリット・デメリット


在宅勤務のメリット
- 仕事を得る機会が増える
-
全国どの企業でも就業のチャンスが得られる点も在宅勤務のメリットです。
採用元の企業が他県であっても、在宅勤務なら応募することができるよね。
そうだね。
ハローワークだけでなく、障害の種類(身体・精神・知的)も幅広くサポートしている【dodaチャレンジ】や細やかな求人掲載が魅力のアットジーピー【atGP】などの転職サイト・エージェントでも、本社が首都圏などの企業が全国に完全在宅で求人を出しているものがあるからね。そうそう。
ちなみに、首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるよね。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。
通勤を前提にすると自宅から通える範囲になってきます。限られたエリアだけではなく、遠くにある企業にも応募することができるため、就業のチャンスが広がります。 - 通勤しなくてもよい
-
障害者にとって通勤は、大きなストレスがかかり、また危険も増える場合がありますが、例えば「完全在宅勤務」の場合は通勤の必要がありません。
障害によっては、オフィスまでの道がバリアフリーでない、エレベーターがない、視覚障がいに対応する設備でないなどで、業務内容に対応できたとしても通勤で応募を断念せざるを得ないときがありますが、そういった心配がなくなります。
- 自分が落ち着く環境で集中して仕事が出来る
-
精神障害者や重度の身体障害など、オフィスで働くことに大きなストレスを抱える障害者もおられます。
ちょっとした移動やトイレ、昼食を取ることが大変な場合もありますし、障害によっては、多くの人がいると集中できないといったこともあります。自宅環境で本人の障害に適した場所を作って働くことにより、安定的な業務の遂行が可能になります。
もちろんパジャマはダメだけど、服装は障害を考慮した上で自由や出来る範囲のオフィスカジュアルといった配慮もあったりするのもありがたいよね。
そうそう。私の場合、感覚過敏があるので服装も障害者に配慮あるのは嬉しいな。
在宅勤務のデメリット
- 自己管理能力が問われる
-
自宅が職場となるため、私生活と仕事の切り替えをする必要がでてきます。
在宅ワークには自分の住み慣れた空間である自宅で仕事ができるというメリットがありますが、そのメリットは人によっては逆にデメリットにもなり得ます。
在宅ワークの評価は成果主義であることも多いため、会社から仕事が出来ていないと判断されないように、しっかりと私生活と仕事にメリハリを付けなければなりません。
- 遠隔のため指導などが分かりにくい
-
在宅勤務の場合、研修や教育なども遠隔で行われることになります。そのため、業務のレクチャーやツールの使い方を教わる際に、わかりにくいと感じ、習得に時間がかかることがあります。
同じ場所にいたら隣で教えてもらえるんだけどね。
- コミュニケーションとりにくい
-
オンラインで上司や同僚と繋がっているとはいえ、同じ空間にいるようなコミュニケーションを取ることはできません。
多くの企業では工夫がされていますが、気軽な質問をしにくい、成果に対する反応を感じることができない、といった点に困難さを感じる場合もあります。
コミュニケーションがとりにくいと、人間関係の構築にも時間がかかりそうだね。
障害者向け転職サイト・エージェント
- 細やかな情報掲載と全国求人の【atGP】
- 身体・精神・知的障害を幅広くサポート【dodaチャレンジ】
- 首都圏・関西地域中心なら【マイナビパートナーズ紹介】
就労移行支援事業所
- 各地に事業所展開【LITALICOワークス】
- 500種類以上のプログラム【Cocorport】
- 働く未来をあきらめない【ミラトレ】
- 発達障害専門トレーニング【atGPジョブトレ発達障害コース】
- WebデザインやITスキル【atGPジョブトレIT・Web】
- AIやデータサイエンス【Neuro Dive】
*日本全国に事業所がないものもありますので、ご自身の地域にあるかはご確認ください。
在宅勤務で欲しいスキルや人物像


在宅勤務においては、雇用する企業は採用に関して希望する人物像やスキルがありますので紹介していきます。



これ、すごく大事だよ!
- 勤怠の安定と自己管理能力
- 自分のことをよくわかっている人
- クラウド環境でのITリテラシーがある
- 基礎的なPC操作やツールに抵抗がない
- 相手を思いやるコミュニケーションスキル
- 自ら質問や相談といった発信ができる
- 責任をもって業務を遂行できる
- 素直に人の意見を受け入れることができる
- 基本のビジネスマナー



詳しく障害ていくよ。
①勤怠の安定と自己管理能力



いくらスキルがあっても、体調をよく崩すしてばかりで働けないと、障害者雇用での算定ができなくなるし、仕事も任せられないからね。



在宅勤務だと働き始めても見えにくい部分があるだけに、採用時に勤怠の安定をより重視するところもありそうだね。
就労移行支援事業所に通所している障害者の場合は勤怠が安定しているかを確認されることもあるくらいです。
②自分のことをよくわかっている人
・出来ること・できないこと(経験・スキル・障害面)
・得意なこと・苦手なこと(経験・スキル・障害面)
・障害の内容と特性を理解している
・不調のサインと対処法が分かっている
・働く上での配慮事項が分かっている
③クラウド環境でのITリテラシーがある
ITリテラシーとは、ネット活用スキルやPC操作だけでなく、モラル・マナー・セキュリティー意識などが幅広く含まれる。



ハイレベルなものは必要ないけれど、「PCを全く触ったことがない」などの方は基礎を学ぶ必要があるね。
④基礎的なPC操作やツールに抵抗がない
在宅勤務を行う企業の多くは遠隔でのコミュニケーションツールとして、GoogleやTeamsなどで繋がって仕事をすることが多いので、自宅がネットが使える環境であることはもちろん、そういったシステムを使用していくことに抵抗感がないことが大切です。



遠隔では、オンラインミーティングやchatでの会話が当たり前になるからね。
⑤相手を思いやるコミュニケーションスキル
在宅勤務では、他の同僚などが同室で仕事をしているときのように見えてわかるわけではありません。
自分が急いでいるからといって相手をせかすようにchatを送りすぎるなどは、よくありません。



在宅勤務で採用する際の人材として、あえていうならこの「ホスピタルマインドを持ち合わせた人物」という企業がいるくらい大切だよ。
⑥自ら質問や相談といった発信ができる
在宅勤務では、遠隔で繋がっているとはいえ、働く一人ひとりの様子が同室で一緒に働くように見えてわかるわけではありません。
そのため、わからないことや困ったことが生じたときは質問したり相談したりして、自分から発信できることが必要です。
⑦責任をもって業務を遂行できること
在宅勤務でも当然、業務を遂行していくことは必要です。
個々が自宅で仕事をしていて見えにくい環境であるからこそ、責任をもって業務を遂行していくことができる人材であることが大切です。
⑧素直に人の意見を受け入れることができる
在宅勤務に限らずですが、働く上では人の意見を素直に行け入れることができる人材であることも大切です。



年齢があがってきたり仕事の経験があると難しい面もふえてくるけど、いつまでも素直な人でいることは大切だね。
⑨基本のビジネスマナー
在宅勤務でももちろん、働く上では、社会人としての基本的なビジネスマナーがあり、会社のルールを守ることが出来る人材であることが大切です。



在宅勤務は、自宅を仕事場にしているだけの違いであり、会社に雇用されていることは変わらないからね。
障害者雇用の在宅勤務を探す方法


では最後に、障害者雇用での在宅勤務の仕事を見つけることができる機関をご紹介していきます。
①ハローワークの障害者専門窓口



ハローワークでは「雇用型テレワーク」と呼んでいるよ。



ハローワーク・インターネットサービスは、マイページ登録をして利用するのがお勧めだよ。
ちなみに、ハローワークはで、企業の採用担当者向けの相談窓口として、障害者テレワーク雇用の相談窓口を解説して、障害者の在宅勤務には力を入れています。
障害者向けのハローワークの利用方法などについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、是非読んでみてください。


②障害者向け転職サイト・エージェント
特に、「完全在宅勤務」の求人については採用から実際の労働まで全てWEB上で行うため出勤することがありません。
ネット環境など働く環境があれば、企業としても労働者の住んでいる地域を選ばないため、本社が東京などの大手企業が、日本全国に対して求人をだしていることがあります。



働く側としても、完全在宅勤務なら、採用元の企業が他県であっても、応募することができるよね。



そうだね。
障害の種類(身体・精神・知的)も幅広くサポートしている【dodaチャレンジ】や細やかな求人掲載が魅力のアットジーピー【atGP】などの転職サイト・エージェントでも、本社が首都圏などの企業が全国に完全在宅で求人を出しているものがあるよ。



そうそう。
ちなみに、首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるよね。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。
③就労移行支援事業所を介した紹介



最後に、実際に求人を保有しているわけではない就労移行支援事業所を介した求人例をご紹介するよ。
障害者は職場定着率が一般に比べて低く、離職率が高い傾向があるため、大手企業などの在宅勤務の求人では、就労移行支援事業所に通所して就職後の定着支援を受けることができる人を前提にして求人を出していることがあるからです。
例えば、障害者の在宅勤務の就労支援をされている株式会社asokkaさんでは、定期的に障害者の在宅勤務の企業説明会を開催されています。各地の就労移行支援事業所に声がかけられているようで、通所している障害者の方はその事業所を通してその企業説明会に参加したり、実際に求人に応募していくことができます。



私も、通所している就労移行支援事業所で紹介があったので、株式会社asokkaさんの在宅勤務の説明会に参加したよ。
特に、完全在宅勤務の雇用では、採用から就労まで実際に企業側の人とは会うことがないことも多いので、障害者との間に就労移行支援事業所が入ってくれることで、見えない部分や万が一のときをカバーしていきたいみたいだよね。



在宅勤務で就職する場合でも、就労移行支援事業所に通所していることはチャンスを広げる機会になるね。
ハローワークに求人をだしていても、「実は就労移行支援に通所していることが前提」の求人はあります。
就労移行支援事業所へ通所することは、職業スキルの習得や個別の就職支援、就職後の定着支援を利用することができるのが主なメリットですが、就労移行支援事業所に通所しているからこそ知る事ができたり応募できたりする障害者雇用求人があることも是非知っておきましょう。



就労移行支援事業所に通所する場合、習得できる職業スキルやその他のカリキュラムは事業所によって異なるので、自分が希望する学びや支援があるところを選択することが大切だよ。



私はローカルな事業所も含めて5つくらいの事業所を見学して今のところに決めたよ。
施設見学をしたり、カリキュラムや支援実績を確認して選ぶことが大切だよね。
日本各地に事業所がある【LITALICOワークス】、一人ひとりが「はたらく未来」を実現するための【ミラトレ】はもちろん、WebデザインやITスキルが身に就く【atGPジョブトレIT・Web】、AIやデータサイエンスが学べる【Neuro Dive】など専門の職業スキルが身に就く事業所もあるから、施設見学したりしていろいろ知った上で選ぶといいね。
障害者向け転職サイト・エージェント
- 細やかな情報掲載と全国求人の【atGP】
- 身体・精神・知的障害を幅広くサポート【dodaチャレンジ】
- 首都圏・関西地域中心なら【マイナビパートナーズ紹介】
就労移行支援事業所
- 各地に事業所展開【LITALICOワークス】
- 500種類以上のプログラム【Cocorport】
- 働く未来をあきらめない【ミラトレ】
- 発達障害専門トレーニング【atGPジョブトレ発達障害コース】
- WebデザインやITスキル【atGPジョブトレIT・Web】
- AIやデータサイエンス【Neuro Dive】
*日本全国に事業所がないものもありますので、ご自身の地域にあるかはご確認ください。
まとめ


今回の記事では、障害者雇用の【在宅勤務】とは?企業が求める人物像と求人の探し方と題して、以下の内容をご紹介しました。
- 障害者雇用の在宅勤務とは
- 在宅勤務のメリット・デメリット
- 在宅勤務で欲しいスキルや人物像
- 障害者雇用の在宅勤務を探す方法?
そして、障害者雇用の在宅勤務の仕事を探す方法は、以下の3つです。
- ハローワークの障害者専門窓口
- 障害者向け転職サイト・エージェント
- 就労移行支援事業所を介した紹介
結論として、障害者雇用での在宅勤務の仕事に出会うには、以下の方法で就職までの支援を受けることが大切です。



就労移行支援事業所は、就職相談はもちろん、施設見学をしたりカリキュラムや支援実績を確認したりして決めることが大事だよ。
\ お勧め就労移行支援事業所 /



障害専門の転職サイト・転職エージェントも、無料で登録し利用できるよ。
障害の種類なども含め基本情報の登録することで、サポートを受けたり求人応募が出来るようになるよ。
\ お勧め転職サイト・エージェント /
*今後、おすすめの就労移行支援事業所や障害者専門の就職サイト・エージェントを詳しく紹介していきますので、しばらくお待ちください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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