障害者雇用での【不採用理由】と採用への7つの対策を徹底解説！

「障害者雇用でなかなか採用されない…」
「なぜ採用されないのだろう…」
「何を改善したら採用されるの？」

障害者雇用枠で就職を目指しているのに、不採用の結果が続き、なぜ採用されないのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

障害者雇用は、その現状や企業の視点を知らずに転職や就職活動をすると採用を掴むことは難しい現実があります。

今回の記事では、障害者雇用枠での採用を目指している方に向けて、以下のことをご紹介します。

結論として、障害者雇用で採用を目指すには、一人で活動をせず以下の方法で支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職サイト・エージェントからの求人応募

この記事を最後まで読むことで、一人でも多くの方が採用に繋がるヒントを得ることが出来れば幸いです。

障害者の雇用の現状

まずは、採用に関わる障害者の雇用の現状をご紹介しておきます。

障害者の雇用の現状

障害別の雇用の義務化の年は以下の通りになります。

そして、障害者の法定雇用率のカウントは次のようになっています。

障害別 働く人数と年代

そして、

障害別の年齢階級別の雇用状況は次の通りです。

障害者雇用では、年齢・学歴・高度なスキルよりも、障害特性と職務のマッチングが重視される傾向があります。一般雇用と同じように若い世代の方が就職が有利な面もありますが、40代・50代など中高年でも就職は可能です。

精神障害・発達障害は採用されない？

そんな方は、以下にご紹介するような精神障害者の就職支援や就職件数が増加しているハローワークの現状を是非知っておいてください。

障害者雇用における不採用理由

ここからは、本題である「不採用理由」について見ていきましょう。

不採用の理由は主に書類選考と面接の場面で発生します。

書類選考で不採用になる理由

書類選考が通らない場合、以下のような原因が考えられます。

面接で不採用になる理由

①障害の自己理解や知識不足

障害についての自己理解が不足している場合、障害ゆえに出来ないこと・障害があっても出来ることが不明確になります。そのため、企業側は受け入れ可能な障害の範囲であるかや任せる業務・必要な配慮を判断しにくくなります。

障害者本人が正しい障害の知識をもって自己対処していくことが難しいと受け取られてしまうよね。

②体調管理や生活習慣の不安

体調が不安定であったり生活習慣が整っていないと、障害への対処法がなく安定した勤務が難しいと判断されてしまいます。

離職率の高い傾向のある障害者雇用において企業側は、症状や体調を安定させ長く就労できる人材を求めているよ。

③不適切または重すぎる配慮事項

必要な配慮事項を明確に説明できないと、企業側が適切な支援を提供することが難しいと受け取る可能性があります。

また、配慮事項が多すぎる・障害と関係ない配慮を求めている場合は、障害の自己理解が低く自己対処能力も低いと受け取られる可能性があります。

④面接質問に的確に回答できない

面接時に質問に対する的確な回答が出来なかったり、回答がずれていたりする場合、「仕事についてもコミュニケーションが取れない」と受け取られてしまいます。

これは、練習が必要だよ。
結論から回答することや、仕事と結びつけて回答することも大切。

私は、就労移行支援事業所に通所しているから、個別の就職支援でこのあたりの面接対策をしてもらっているよ。

⑤素直さが感じられない

面接などで接する中で、周りと協力する姿勢や言われたことをする力、周りにわからないことを聞く姿勢が低いと受け取られると、入社後にトラブルが発生する人材となることを懸念されてしまいます。

⑥就労意欲の低さや志望動機の不明確さ

志望動機が曖昧であったり、その企業で働き業務貢献したいという熱意が低いと受け取られたりすると、採用される可能性は低くなってしまいます。

障害者雇用でも、志望動機や労働意欲は大切だよ。

素直な志望動機で、「その会社での労働を通して社会と繋がりたい・収入を得て社会と働きたい」などの例もあるみたいだね。

⑦業務スキルや経験の不足

応募した職種に必要なスキルや経験が不足している場合、条件を満たさないために採用には繋がりにくくなります。

事務職なら「Excel・Wordの基礎レベル」などの条件があることもあるよ。

私は、就労移行支援事業所に通所しながら、ExcelやWordの基礎や応用を学び直して職業スキルを習得中だよ。

⑧第一印象や態度の問題

面接時の第一印象や態度が不適切であると、企業側にネガティブな印象を与えてしまいます。清潔感のある身だしなみや、社会人としてのマナーや礼儀正しい態度はチエックされています。

すごく大事だよね。
社会人としての基本。

詳しくは、こちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。

不採用理由への7つの対策

不採用理由を理解し採用に向けた対策をしていきましょう。

以下に具体的な方法を紹介していきます。

障害者向けの就労支援機関の利用

まず、はじめに

障害をお持ちの方が就職活動をする場合は、一人で活動せず専門の就労支援機関を利用することが大切です。

また、採用の間口を広げるには、

不採用理由への7つの対策

①体調管理や生活習慣の改善

まず、働くためには体調管理や症状の安定が大切です。主治医からのアドバイスなどはもちろん、日々の健康管理や、規則正しい生活を送ることで就労への準備をします。

例えば、
就労移行支援事業所に安定して通所できている事は記録に残るので、企業へ安定就労の可能性が高いことを証明できるよ。

安定した就労が出来るかを第三者（就労移行支援事業所など）に求める企業もあるくらいなんだよね。

そうだね。
企業は、「安定して長く就労してくれる可能性が高い人材」を求めているからね。

②障害に対する理解不足の改善

障害者雇用で採用を目指すには、

自己の障害特性を正しく理解し、企業に対して出来ること出来ない事を適切に説明できるようになることが大切です。

自己理解が進むことで、企業とのミスマッチを防ぐことにも繋がりますし、企業側は適切な配慮が提供できるかを検討しやすくなります。

障害者雇用での採用を目指すには、まずは、体調の安定と障害の自己理解だよね！

③働く上での適切な配慮事項の把握

障害の自己理解を深め、自分で対処できることも明確にしたうえで、働く上で必要な配慮事項を履歴書や面接で具体的に説明できるようにしましょう。

履歴書で配慮事項を書きすぎたり、面接も含め仕事に関係ない範囲での配慮を求めないために、支援者のチエックを受けることがポイントです。

私は、通所している就労移行支援事業所の職員さんに、働く上での適切な範囲の配慮事項を相談して、履歴書に記載しているよ。

④社会性やコミュニケーション能力の向上

応募の書類から面接まで、社会性や第一印象・態度・コミュニケーション能力などがチエックされています。

社会的マナーのある応募書類の作成と提出から始まり、面接など対面の時には、清潔感のある服装や身だしなみを心がける必要があります。

また、実際の面接では、質問への適格な回答や面接時の態度やマナーも評価の対象となりますので、丁寧な言葉遣いや礼儀正しい行動を心がけましょう。

このあたりも、私は就労移行支援事業所に通所しているからこそ、個別の就職支援で指導を受けているよ。

就労移行支援事業所から細かいところまで指導を受けることが出来るのは、日々通所して障害者を知っているからでもあるよね。

そうそう。

⑤業務スキルや資格の取得

応募する職種に必要な資格やスキルがある場合は、応募条件を満たすために必要なスキルを習得しましょう。

スキル習得を行ってきた姿勢は就労意欲や企業貢献の高さの評価にも繋がります。

私は職業スキルを身に着ける目的もあって、就労移行支援事業所に通所して就職を目指しているよ。

いいね。
日本各地に事業所がある【LITALICOワークス】はもちろん、一人ひとりが「はたらく未来」を実現するための【ミラトレ】、WebデザインやITスキルが身に就く【atGPジョブトレIT・Web】や、AIやデータサイエンスが学べる【Neuro Dive】など専門の職業スキルが身に就く事業所もあるから、いろいろ知った上で就労移行支援事業所は選ぼう。

⑥応募書類作成と面接準備の徹底

応募書類は専用の用紙を使用して、必ず支援者のチエックを受けて完成としましょう。

応募書類

• 履歴書　（障害者雇用専用タイプ）
• 職務経歴書（職歴がある場合）
• 障害者手帳の写し（カラー印刷・他書類と同じサイズになるようにA4縦の上部に印刷がよい）　

私は通所している就労移行支援事業所の履歴書フォーマットを使用しているよ。

誤字脱字がないかはもちろん、仕事に関係する適切な範囲での障害の配慮事項の記載が出来ているかが大切だよ。

また、以下のことも大切です。

• 企業研究をしたうえで志望動機を記載する
• 応募書類を提出する前から面接練習をしておく

書類選考が通って、慌てて面接練習しないようにだね。

面接での代表的な質問は以下のようなものがあります。

面接での基本質問

• 自己紹介
• 志望理由
• 自己アピール（自分の長所や短所・得意な事）
• 障害名と障害特性・必要な配慮事項

上記はよく聞かれる質問なので適切に回答できるようにしておくのがいいね。

面接時の姿勢や態度も含めて支援者に確認や評価をもらい、直していこう！

⑦障害者向け転職サイト・エージェントの活用

先にもお伝えしましたが、

障害者雇用での採用を目指すには、求人を探すためにハローワークだけでなく障害者向け転職サイト・エージェントの活用もお勧めです。

その理由は、障害者向け転職サイト・エージェントに登録している企業は、登録料などを支払って障害者の法定雇用率を満たすために積極的に雇用を進めている企業だからです。

私は、詳細な求人情報が魅力のアットジーピー【atGP】や身体・精神・知的障害を幅広く扱う【dodaチャレンジ】などの転職サイト・エージェントに登録して求人を見たり紹介も受けているよ。

いいね。この2つは全国の求人を扱っているからね。

ちなみに、首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるよ。
＊障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。

特に転職エージェントなら、企業を詳しくしった上でサポートしてくれるし、無料で利用できるからね！

ここまで不採用理由を紹介して採用されるまでの対策をご紹介してきましたが、障害者雇用で採用されることは「狭き門」とも言えます。

採用をめざしていくためには以下の記事も是非参考にしてください。

まとめ

今回の記事では、障害者雇用での【不採用理由】と採用への7つの対策を徹底解説！と題して、以下の内容をご紹介しました。

結論として、

障害者雇用での不採用理由への対策は、以下の7つです。

そして、障害者雇用で採用を目指すには、一人で活動をせず以下の方法で支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職サイト・エージェントからの求人応募