障害者雇用【精神障害者】が正社員雇用を成功させる5つのポイント

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障害者雇用で精神障害者の雇用の現状は?
精神障害があっても、正社員として働けるのだろうか?
精神障害者の平均給料ってどれくらいなの?

発達障害を含む精神障害者の方が増えている背景の中で、上記のような疑問や不安を抱えながら、この記事をご覧になっている方も多いのではないでしょうか。


この記事では、そんな疑問や悩みに対して、以下の内容をご紹介していきます。

  • 精神障害者の障害者雇用の現状
  • 正社員を目指すメリット・デメリット
  • 障害者雇用で正社員になれる人の特徴
  • 障害者雇用で正社員雇用を目指す方法



結論として、

精神障害・発達障害の場合、身体障害などと違って見えにくい部分や障害の自己理解が進みにくい面もあるので、支援機関のサポートを受けながら就職活動をすることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職サイト・エージェントからの求人応募


記事の最後に、お勧めの就労移行支援や転職サイト・エージェントも紹介するよ。

「精神障害や発達障害の現状を知って、障害者雇用で正社員で働いていきたい」

そうお考えの方に、この記事を最後まで読んでいただくことで、行動していく力になれれば幸いです。

目次

精神障害者の雇用の現状と課題

精神障害者の雇用


まずは、発達障害者や精神障害者の雇用と課題をデータをもとにご紹介していきます。


精神障害の種類と手帳

障害者手帳の種類は、以下の3種類です。


精神障害のある方は、医師の診断により市区町村の担当窓口に申請することで精神障害者保健福祉手帳の取得が出来ます。

等級は、精神疾患の状態と能力障害の状態の両面から総合的に判断され、1級から3級まであります。

精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するもので、長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある方が対象です。

対象となるのは全ての精神障害で、次のようなものです。

精神障害者保健福祉手帳の対象者
  • 統合失調症
  • うつ病、そううつ病などの気分障害
  • てんかん
  • 薬物依存症
  • 高次脳機能障害
  • 発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
  • そのほかの精神疾患(ストレス関連障害等)

    参考:こころの情報サイト


つまり、精神障害者保健福祉手帳がを取得している方は、大きく分けて以下の2つの方が対象になります。

  • 精神障害者
  • 発達障害者


精神障害者保健福祉手帳を申請するのは、その精神障害による初診日から6か月以上経過してからになるよ。

私は発達障害の診断が医師から出ても、すぐに手帳の申請が出来ないことを知ってびっくりしたな。

精神障害や発達障害では医師の診断を受けても、医師に診断書を依頼し市区町村の担当窓口に申請出来るのは初診日から6か月後、そして申請から手帳を取得できるまでは平均2-3カ月程度かかります。



ちなみに、

手帳を取得するまでは、障害者雇用の求人に応募することはできないので注意が必要です。

障害を開示して就職を目指す障害者雇用への応募は、障害者手帳の写しの提出が必要だからね。

私は、手帳の申請までの期間や取得までの期間は無職だったので、就労移行支援事業所に通所して就職準備を進めていったよ。

そうだね。

相談施設見学をして自分に合う就労移行支援事業所に通所を開始し、手帳取得までの期間を有効に使えるといいね。


障害者の就職と定着をサポート

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精神障害者の働く人数と雇用義務化の年

厚生労働省の「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」によると、令和6年6月1日時点の身体障害者、知的障害者及び精神障害者の障害者雇用の状況は以下の通りです。

参考:令和6年 障害者雇用状況の集計結果

法定雇用率達成企業の割合は46.0%で、対前年比4.1ポイント低下だったよ。

令和6年は4月から法定雇用率2.5%に引き上げられたこともあるので、雇用率が追い付かなかった企業もあるのかな?

ただ、全ての障害で働く人は増加しているし、平成30年(2018年)から雇用が義務化された精神障害者の前年対比の伸びが大きいね。



障害別の雇用義務化の年は以下のとおりです。

  • 1976年(昭和51年) 身体障害者  
  • 1998年(平成10年) 知的障害者  
  • 2018年(平成30年) 発達障害を含む精神障害者 

障害別では、義務化されるまでに約20年の開きがあるんだね。

そうだね。
発達障害を含む精神障害については、義務化が2018年(平成30年)なので、年数がまだあまり経過していないね。



また、令和5年度のハローワークを通じた障害者の職業紹介による就職率は、以下の通りです。

スクロールできます
障害者区分就職件数(件)対前年度差(比)就職率(%)就職率の対前年度差
(ポイント)
身体障害者22,912998 件増 (4.6%増)38.71.0 ポイント増
知的障害者22,2011,628 件増 (7.9%増)59.21.4 ポイント増
精神障害者60,5986,524 件増 (12.1%増)43.90.1 ポイント増
その他の障害者(※)5,045931 件減 (15.6%減)34.03.0 ポイント減
合計110,7568,219 件増 (8.0%増)44.40.5 ポイント増
※「その他の障害者」とは、身体障害者・知的障害者・精神障害者以外の障害者をいい、具体的には、障害者手帳を所持しない発達障害者、難病患者、高次脳機能障害者など。
参考:令和5年度ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況

他の障害と比べて、発達障害を含む精神障害者の就職件数が増えてるんだね。

精神障害者 就職率(就職件数/新規求職申込件数)
  • 就職件数(件)…60,598
  • 対前年度差(比)…6,524 件増(12.1%増)
  • 就職率(%)(対前年度差)…43.9(0.1 ポイント増)

障害別の就職件数はこちらだよ。

引用:令和5年度ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況

精神障害者は、他の障害と比べて新規求職申込件数も多いので、就職件数も多いね。


精神障害者の離職率と勤続年数

障害種別の1年後の定着率は以下の通りです。

引用:平成29年厚生労働省職業安定局「障害者雇用の現状等」

障害別 1年後の定着状況

  • 身体障害者  60.8%
  • 知的障害者  68.0%
  • 精神障害者  49.3%
  • 発達障害者  71.5%

ただし、これは障害者雇用だけでなく一般雇用で働く障害者も合わせた結果となっているよ。

*身体障害者や精神障害者の定着率が低さには理由があり、

知的障害者と発達障害者の約8割が障害者求人で採用されているのに対して、身体障害者は障害開示での一般求人採用が36.5%と割合が多く、精神障害者は障害非開示での一般求人採用が32.6%と割合が多くなっている。

上記は直近のデータではありませんが、精神障害者は約50%、発達障害者は約30%の方が1年後に離職していることになります。

令和4年雇用動向調査結果の概況によると、日本における平均離職率は15.0%となっていますので、調査年は違いますが、障害者は全体的に離職率が高いことが分かります。

そうだったんだ…。


また、

障害別の平均勤続年数は、以下の通りです。

障害別 平均勤続年数
  • 身体障害者は12年2月(前回調査 平成30年は10年2月)
  • 知的障害者は9年1月(同 7年5月)
  • 精神障害者は5年3月(同 3年2月)
  • 発達障害者は5年1月(同 3年4月)
    (注) 平均勤続年数は、勤続年数の短い新規の雇用者の構成割合が増えると、短くなる。

参考:令和5年度障害者雇用実態調査

(注)であるように、精神障害や発達障害は、義務化からの年数が浅いので、新規雇用の構成割合が高いために、他の障害と比べて勤続年数が短い結果が出ている可能性もあるね。




精神障害者の平均賃金

令和5年5月の障害別の平均賃金は、以下の通りです。

賃金とは、給料・手当・賞与など労働の対償として事業主が労働者に支払うすべてのものを指しているよ。

前回調査(平成30年)と比較すると、どの障害でも令和5年5月の平均賃金は上昇しており、以下の通りです。

  • 身体障害者:21万5千円⇒23万5千円 (+2万円)
  • 知的障害者:11万7千円⇒13万7千円 (+2万円)
  • 精神障害者:12万5千円⇒14万9千円 (+2万4千円)
  • 発達障害者:12万7千円⇒13万円 (+3千円)  


精神障害者の正社員雇用割合

障害別の正社員雇用の割合は、以下の通りです。


精神障害者と発達障害者では、正社員として働いているのは約3割のため、非正規雇用で働いている方の割合が高い。

ただし、障害者雇用で働く全員が、フルタイム勤務や正社員雇用で働くことを望んでいるわけではないよ。

私の通所している就労移行支援事業所では、精神障害の方は体調などを考慮して、週20時間勤務から始めることを目標にしている方も多いみたい。


障害者雇用の求人では、非正規雇用からの求人が多い・正社員登用予定のない求人もある現状もありますが、働く障害者側の現状や希望で時短勤務を選択するために、フルタイムや正社員雇用で働いていないこともあります。


障害者雇用のメリット

障害者が障害者雇用で働くメリットと、障害者を雇用する企業側のメリットをご紹介します。

障害者雇用で働くメリット
  • 一般雇用枠より就職しやすい場合がある
  • 大企業で働くチャンスがある
  • 就労移行支援などにより就職前後の支援を受ける事が可能
  • 障害に対する合理的配慮・周りの理解を得て働きやすい環境
  • 離職率が下がり長く安定して働ける可能性が上がる

法定雇用率の引き上げも含め「障害者雇用」だからつかめるチャンスや利用できる支援機関があるんだね。


障害者を雇用する企業側のメリット
  • 社会貢献
  • 社会的責任の遂行による企業・ブランドイメージの向上
  • 専門的・優秀な人材の獲得
  • 業務の効率化・生産性の向上・多様性のある組織作り
  • 法的な義務・調整金などの受給

障害者雇用に取り組む企業は、助成金などを受け取ることができるので、企業側にだけに負担がかかっているわけではないから安心してね。


 障害者が障害者雇用で働くメリットデメリットの解消法はこちらの記事で詳しく紹介しています。


精神障害者雇用の課題と対策

日本の障害者数や現状は以下のようになっています。

引用:厚生労働省 第28回「障害者福祉サービス等報酬改定検討チーム」資料

日本の障害者数

障害者の総数が推計1,160.2万人 (人口の約9.2%となる人数)

このうち

  • 身体障害者 436.0万人
  • 知的障害者 109.4万人
  • 精神障害者 614.8万人

身体障害者では約7割を65歳以上の方が占めているのに対し、知的障害者では65歳未満の方が約8割、精神障害者でも65歳未満の方が約6割を占めてるんだね。



また、同資料にて、障害福祉サービスの利用者数推移については、令和3年12月から令和4年12月の伸び率(年率)と障害別の数値は下記の通りです。

伸び率(年率) 5.4%

  • 身体障害者…… 0.8%  
  • 知的障害者…… 1.9%  
  • 精神障害者…… 7.6% 

令和4年12月の利用者数

  • 身体障害者…… 22.8万人
  • 知的障害者…… 44.0万人
  • 精神障害者…… 30.2万人

参考:厚生労働省 第28回「障害者福祉サービス等報酬改定検討チーム」資料

特に、精神障害者の伸び率が大きい。


ちなみに、

厚生労働省の調査では、一般と比較すると障害者の職場定着率は低い傾向にはありますが、障害者が働く場合、一般枠(障害開示・障害非開示)よりも障害者雇用枠で働く場合の方が定着率が高い結果も出ています。

障害者枠では合理的配慮が前提なので、定着率が高まっていると推測されるよ。



その中でも、ある民間企業の調査では、「定着率が高くなる一因と考えられる精神障害者特有の違い」を取り上げておられたのでご紹介します。
*高次脳機能障害、認知症、発達障害、性同一性障害を除

  • 精神障害者の上司が「障害への対応」だけでなく、ねぎらい・賞賛といった声をかけたり、や目標の共有も行っている。
  • 同僚も同様に、「障害への配慮」だけでなく、他と区別しない対応で存在承認をし、通常のコミュニケーションも良好である。

精神障害者においては、職場での精神的なサポートが、定着率を高めていそうだね。

このことを企業側に知っていただけるといいな。

法定雇用率のUPや精神障害者の増加で、これまでは身体障害者の方しか雇用実績がない企業も精神障害者の雇用を検討される機会が増えると予測されます。

精神障害者特有のサポートを取り入れていただける企業が増え、さらに、求人詳細にそのサポートを記載していただけるようになるといいですね。

精神障害者への配慮事項って、求人詳細では、身体障害者の方ほど明確ではない場合が多いと思うから、記載が増えるといいな。


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精神障害者は採用されない?


精神障害者採用増加の予測と背景

これまでご紹介してきた障害別の数値や、ご自身で障害者雇用専門の転職サイトの企業の障害別採用実績をみて、「精神障害者はなかなか採用されないのではないか」と不安がある方もおられるかもしれません。

結論、

以下にご紹介することなどにより、発達障害を含む精神障害者の障害者雇用での採用は広がると筆者は予測しています。

  • 身体障害者の増加割合は高くなく、令和4年度時点で約7割が65歳以上である
  • 障害別では精神障害者の人数が一番多い・65歳以下の人数は約6割である
  • 雇用が義務化された平成30年前後より、精神障害者の雇用は増加している
  • 身体障害雇用のみだった大手企業なども、段階的な法定雇用率UP対応のために、精神障害者などの雇用が必要になる。
  • 令和6年4月より、週所定労働時間が10時間以上20時間未満の精神障害者は、0.5カウント可能になった


雇用形態や勤務時間は個々で違うかもしれないけれど、「精神障害者の雇用」は増加していきそうだね。 

私の通所している就労移行支援事業所では、精神障害の方の利用割合が高いよ。


正社員を目指すメリット・デメリット


正社員雇用のメリットデメリット

ここからは、正社員雇用を目指す際に知っておきたい、正社員雇用で働くメリット・デメリットをご紹介します。

正社員のメリット
  • 給料が安定し昇給や昇進の可能性がある
  • 簡単に解雇されない・定年まで働ける
  • 福利厚生がよい
正社員のデメリット
  • 仕事の責任が発生する
  • 残業や休日出勤の可能性がある
  • 勤務時間や休日が決まっている
  • 長期休暇の取得が難しい
  • 転職や異動の可能性がある

障害者雇用で正社員になるメリットとしてもう一つ伝えると、
福利厚生は一般雇用の正社員と同じ上、障害者雇用は解雇要件が非常に厳しいので解雇されづらくなることがあるよ。


ちなみに、

近年、企業によっては「月60時間」や「週2日」など短い労働時間でも正社員として働くことができる「短時間正社員」が話題になったりしていますが、まだ制度を導入してる企業は多くはありません。

労働時間の上限は原則、1日に8時間、1週間に40時間を超えない労働となっており、それ以上の労働については時間外労働協定(36協定)を結ぶことで労働しています。

キャリアアップ助成金

余談ですが、

厚生労働省にはキャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)があり、雇用主が障害者を正規雇用労働者や無期雇用労働者に転換する措置を断続的に講じた場合、助成金を受け取ることが出来ます。

障害者雇用の促進や職場定着を図るためだね。

障害者を非正規雇用から正社員雇用などに転換したら、企業側にもメリットがあるんだね。

障害者雇用で正社員になれる人の特徴

障害者雇用で正社員になれる人

精神障害に限らず、障害者雇用で正社員に採用されやすい人は、以下のような特徴があります。

  • 前提:障害の自己理解ができている
  • 前提:配慮事項を適切な範囲で伝えられる
  • 前提:フルタイムで勤務できる
  • 安定した体調で就労できる
  • 業務に求められるスキルがある・スキルアップ意欲がある
  • 専門のスキルがあり即戦力になる
  • 社会人マナー・コミュニケーション能力・協調性がある


また、正社員に採用されにくい人は、以下のような特徴があります。

  • 自分の障害を理解できていない
  • 安定して就労出来ない
  • フルタイムで働くことが出来ない
  • 求人の業務に必要なスキルがない
  • 職場環境・人に適応出来ない


ただし、企業によって、正社員の採用基準や労働時間は違うので、詳しくは目指す企業の条件を確認してね。

精神障害者が正社員雇用を目指す方法


障害者雇用で正社員雇用を成功させる5つのポイント

障害者雇用で正社員登用を成功させるポイントは、以下のようなありものがありますので押さえていきましょう。

  • 障害者雇用専用の応募書類の作成・面接の練習
  • 目指す企業の正社員として必要なスキルの習得
  • 社会人基礎力の強化
  • 体調管理と安定した勤務の準備


併せて、

精神障害・発達障害の場合、身体障害などと違って見えにくい部分や障害の自己理解が進みにくい面もあるので、支援機関のサポートを受けながら就職活動をすることは大切なポイントです。

障害の自己理解と支援機関サポートを受けて、障害名と配慮事項を記載した障害者雇用専用の履歴書を完成させたうえで、面接練習していこう。

通所している就労移行支援事業所では、専用の履歴書を用意してくれたので、作成しやすかったよ。


ちなみに、

就労移行支援事業所に通所すると、ご紹介したポイントは押さえて就職支援を行ってくれるため安心です。
*ただし、カリキュラムの内容や支援実績などは事業所によって異なります。



正社員になるメリット・デメリット、正社員に採用されやすい人も含め、障害者雇用で正社員を目指す方法については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

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就職活動の流れ

障害者雇用での就職活動の大きな流れは、以下の通りです。

STEP
障害診断と障害者手帳の取得

障害者雇用で働く前提として、障害者手帳の取得が必要。

精神障害や発達障害では、医師の診断を受けても、手帳の申請は初診日から6か月後、その後手帳を取得できるまでは平均2-3カ月程度かかるよ。

STEP
支援機関の登録

ハローワークの障害者専門窓口へ登録・相談、障害者専門の転職サイトやエージェントへの登録。

障害の種類(身体・精神・知的)も幅広くサポート【dodaチャレンジ】細やかな情報掲載アットジーピー【atGP】は、まずは登録して障害者求人をみてみよう。
この2つは首都圏だけでなく全国の求人を扱っているよ。

首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるね。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。

STEP
働く準備を整える・必要スキルの習得

生活リズムを整え、働く基礎体力をつける。

職業スキルの取得や障害の自己理解のためにも、就労移行支援事業所への通所開始もよい。

私は、日本全国に事業所がある【LITALICOワークス】、一人ひとりが「はたらく未来」を実現するための【ミラトレ】はもちろん、WebデザインやITスキルが身に就く【atGPジョブトレIT・Web】、AIやデータサイエンスが学べる【Neuro Dive】など専門の職業スキルが身に就く事業所もあるから、気になる事業所をいくつか見学したりして決めたよ。

STEP
障害の自己理解を深める

自分に適した仕事に出会うため・応募書類や面接で企業に働く上での合理的配慮を求めるために必要。

STEP
履歴書・職務経歴書完成と面接対策

障害名などの記載欄がある障害者雇用専用の履歴書を使い作成。就労移行支援事業所スタッフや転職エージェントの担当、障害者雇用を理解したキャリアコンサルタントなどに応募書類確認や面接対策を依頼。

STEP
応募や企業実習への参加

実際に気になる求人へ応募ししていく。また、職場実習の受け入れを行っている企業に実習にいき、就職の機会に繋げていくのもよい。


障害者雇用での就職活動では、専門の支援機関や、転職サイト・エージェントが利用できるので、一人で就職活動せず利用していこう。



障害者雇用で正社員を目指す方法

障害者雇用で正社員を目指すには、以下の2つの方法があります。

  • 正社員枠での求人に応募する
  • 非正規雇用から正社員をめざす


障害者向けの転職サイト・エージェントでは正社員雇用からの募集の割合も高めですが、

障害者雇用求人の多くは、非正規雇用からの求人です。

最初からフルタイムで働くことや正社員雇用条件を満たせない場合は、非正規雇用から働き正社員を目指していく方法もありますので、ご自身の現状に合う方法を選択しましょう。

詳しくは以下の記事で紹介していますので参考にしてください。


でも、全ての企業が正社員への転換をしているわけでなないのが悩みだな…

そうだね。

長期的な安定就業」を目指すのであれば、無期転換社員を目指すという選択肢もあるよ。


「有期労働契約が5年を超えて更新されたときに、労働者の申込みによって無期労働契約に転換した社員」のことで、詳しくは、厚生労働省の「有期契約労働者の無期転換ポータルサイト」に紹介があります。


ちなみに、

非正規雇用などの障害者雇用枠の給料では自立した生活が出来るか心配な方は、こちらの記事を参考にしてください。



精神障害者の職業

精神障害者や発達障害者の方は以下のような職業に就いています。

精神障害者に多い職業
  • サービスの職業 30.6%
  • 事務的職業 25.0%
  • 販売の職業 19.2%
発達障害者に多い職業
  • 販売の職業 39.1%
  • 事務的職業 29.2%
  • 専門的・技術的職業 12.0%

参考:平成30年度障害者雇用実態調査結果

私は発達障害だから、販売や事務的作業の職業から求人をみてみようかな。

傾向を知っておくのは大切だね。
その中に正社員雇用に繋がる求人があるといいね。


障害者の就職支援を行う機関

障害者の就職支援を行う機関は、以下のような場所があります。

  • 障害者就業・生活支援センター
  • 地域障害者職業センター
  • ハローワーク
  • 就労移行支援事業所
  • 障害者向け転職サイト・エージェント


中でも、

在職中では利用できないなどの条件はありますが、就労移行支援事業所に通所しながら就職を目指すのも1つの方法です。

例えば、平日の朝10時~15時までの週20時間の通所することで、障害者雇用のカウントや「一般企業への就職を目指す」ことを意識して設定している事業所などがあります。
*精神障害では、令和6年4月より10時間で0.5カウントが可能になった。


発達障害や精神障害がある方は、時短勤務からの就職を目指す方も高い傾向があるため、就労移行支援事業所に通所することで仕事の生活リズムを整えながら、職業スキルや実施の就職活動を行っていくことを目指せるのは魅力です。

施設見学をしたり、カリキュラム支援実績を確認したりして事業所を選ぶことがお勧めだよ。

私は5つくらいの事業所を見学したりして今の事業所に決めたよ。

ITを学べる就労移行支援も増えてるみたいだよね。



支援機関の詳しい支援内容や特徴は、こちらの記事でご紹介しています。

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障害者求人の探し方

障害者雇用の求人は、以下のような場所で探すことが出来ます。

  • ハローワークの障害者求人
  • 障害者向けの転職サイト・エージェント
  • 障害者向けの合同企業説明会・面接会
  • 企業ごとの障害者雇用説明会

障害者雇用の合同企業説明会は、クローバーナビさん主催で開催もあるのでお住まいの地域で開催があれば参加してみよう。
ハローワーク主催では年に1回など合同企業面接会が行われていることもあるよ。

採用担当者などに直接会えたり質問ができるたりする貴重な機会だよ。

私は転職サイトでアットジーピー【atGP】さんに登録してるけど、

企業や業務にについて詳細に紹介があるし、企業ごとで雇用実績のある障害種別も掲載があって、障害者目線の掲載内容がすごくいい!

短時間正社員制度などの多様な働き方

ちなみに、

現状ではまだ多くはありませんが、記事の途中でご紹介した「短時間正社員」のような働き方を取り入れている企業もあります。

厚生委労働省の多様な働き方の応援実現サイトでは、業種や規模、取り組み事例の紹介があるので、是非参考にしてみてください。

障害者雇用に限定したサイトではありませんが、企業によって多様な働き方があることを知っておくことで、就職活動で企業との出会いを増やす機会に役立つかもしれません。

こういった制度を導入している企業と、障害者が個々の能力を発揮して短時間労働からでも正社員になれるような雇用が進んだら理想だね。


時間や勤務日数をへらしていると給与・賞与ともに実働時間に応じて一定の割合を減額して支給にはなっても、「正社員」ということで、就業規則規定に明記することで社会保険に加入できるとされていたり、「正社員」の福利厚生の適応が期待できるのは魅力です。

働く側にとっては労働時間を自由に設定しながら正社員と同じように安定した労働条件を得ることが出来る。
企業側にとってはフルタイムでの雇用が難しい場合などでも、柔軟に人材を確保できる制度である。


令和2年度の多様な正社員制度の導入割合は、以下の通りだよ。

令和2年度の多様な正社員制度の導入状況  28.6%
導入制度は以下の通り。(複数回答あり)

  • 「短時間正社員制度」  16.3%
  • 「勤務地限定正社員制度」  17.0%
  • 「職種・職務限定正社員制度」  11.0%

一般雇用でも障害者雇用でも、多様な働き方が増えていくといいね。



まとめ


今回の記事では、以下の内容をご紹介しました。

  • 精神障害者の障害者雇用の現状
  • 正社員を目指すメリット・デメリット
  • 障害者雇用で正社員になれる人の特徴
  • 障害者雇用で正社員雇用を目指す方法


結論、障害者雇用で正社員を目指すためのポイントは、以下のようなものがあります。

  • 障害者雇用専用の応募書類の作成・面接の練習
  • 目指す企業の正社員として必要なスキルの習得
  • 社会人基礎力の強化
  • 体調管理と安定した勤務の準備

併せて、

精神障害・発達障害の場合、身体障害などと違って見えにくい部分や障害の自己理解が進みにくい面もあるので、支援機関のサポートを受けながら就職活動をすることも大切なポイントだよ。

法定雇用率UPや身体障害の年齢の上昇もあり、精神障害者や発達障害者の障害者雇用割合はさらに上がってくるのではないかと、筆者は予測しています。

是非、障害者雇用の変化も知りながら、一緒に進んでいきましょう。



障害者雇用で正社員雇用を目指すには、以下の方法が大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職サイト・エージェントからの求人応募


就労移行支援事業所は、就職相談はもちろん、施設見学をしたりカリキュラム支援実績を確認したりして決めることが大事だよ。

\ お勧め就労移行支援事業所 /



障害専門の転職サイト・転職エージェントも、無料で登録し利用できるよ。

障害の種類なども含め基本情報の登録することで、サポートを受けたり求人応募が出来るようになるよ。

\ お勧め転職サイト・エージェント /

*今後、おすすめの就労移行支援事業所や障害者専門の就職サイト・エージェントを詳しく紹介していきますので、しばらくお待ちください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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