「社内で仕事がもらえなくて孤立している」
「障害者雇用で社内ニートになってしまった…」
そんな悩みを抱えていませんか?
せっかく障害者雇用で入社したのに、配慮が得られなかったり周囲とのコミュニケーションがうまくいかなかったりすることで孤立してしまう…。自分の存在意義ややりがいを感じられず、心に深い悩みを抱えている方もおられるのではないでしょうか。
今回の記事では、以下のことをご紹介します。
- 社内ニートの原因
- 社内ニートの本音
- 社内ニート化を防ぐための対策
- 社内ニートが改善されないとき

障害者側でも出来る「社内ニート」の防止策も紹介していくよ。
結論として、
ご紹介していく対策をしても社内ニートが改善されない場合は、以下のような方法で、社内ニートになる可能性の低い職場や適職への転職を目指すことも出来ます。



記事の最後に、お勧めの就労移行支援や転職サイト・エージェントも紹介するよ。
障害者雇用 社内ニートの原因


ここでは、社内ニートについて紹介していきます。
- 社内ニートとは
- 社内ニート 企業側の原因



詳しく紹介していくよ。
社内ニートとは
社内ニートとは、以下の状態を指します。



社内ニートは、障害者に限ったことではないよ。
日本特有の雇用環境が原因のため、一般雇用でもうまれてしまうことがあるよ。
- 日本は、終身雇用制度や年功序列が根強く残るため、企業はパフォーマンスの低い従業員を簡単には解雇できない。
- 日本の職場文化には「和」を重んじるため、上司や同僚との関係性が悪化すると、自ら積極的に仕事を求めることが難しくなったり仕事から疎外されたりすることがある。
- コミュニケーション不足や教育制度の不備により、社員の適性や能力を正しく把握できず、仕事が割り振られない。



確かに…。
社内ニート 企業側の原因
障害者雇用において、社内ニートがうまれしてしまう原因は、以下のような原因があります。
- 雇用率の達成が目的となっている
障害者の法定雇用率を満たすことが第一の目的として採用をしたために、適切な職務設計や支援体制を整えていない。
- 受け入れ態勢の不備
障害者雇用にあたって企業の悩みは、「ノウハウがない」、どの障害種別においても「社内に適当な仕事があるか」 に悩みを抱えている 。そのため障害者雇用に取り組み始めたものの任せる業務や配慮の環境が整っていない 。
- 障害に配慮した結果
個々の障害特性を把握できず、障害者に配慮をしすぎてしまった結果 、個人の障害の状況に見合う仕事量を与えることが出来ない 。上司など業務を管理する人の管理不足という理由もある 。
- 部署でのサポート体制の不十分さ
障害に対する理解不足や過剰な配慮などサポート体制が整っていないことが原因で、障害者は忙しい同僚がいる中ら孤立してしまう。
- 本人のスキルや適性とのミスマッチ
職場で個々の障害特性を理解してもらっていない場合、適切な業務や量を任せてもらうことが出来ない。また、就職前に職業スキルの習得が不足している場合や障害者が障害の自己理解を深めていなかった場合にも起こる。



私は、職業スキルも身に着けて就職したいので、就労移行支援事業所に通所しながら就職を目指しているよ。



いいね。
その求人に必要な職業スキルがあると社内ニートにはなりにくいかもしれないね。
ちなみに、障害者の雇用に取り組めていない企業において
企業側が「障害者を雇用しない理由」で一番多い理由は、「当該障害者に適した業務がないから」となっています。


引用: 厚生労働省「平成30年度障害者雇用実態調査結果」
また、同調査において、障害者を「雇用するに当たっての課題」についての回答については、
- 「障害者を雇用するイメージやノウハウがない」
- 「会社内に適当な仕事があるか」
という回答が、各障害において50%または70%程度出ています。



雇用する側が、社内で障害者に適した業務を見つけることは大変なんだね。
このような背景もあり、企業が障害者雇用に取り組み始めても、働いている障害者側に「社内で仕事がない」状態が発生し「社内ニート」が生まれる原因となることがあります。




障害者向け転職サイト・エージェント
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就労移行支援事業所
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*日本全国に事業所がないものもありますので、ご自身の地域にあるかはご確認ください。
社内ニートの本音


社内ニートになってしまった方は、こんな苦しみを抱えてしまいます。
- 心理的負担
- やりがいの欠如
- 自己肯定感の低下
- 将来への不安



詳しく紹介していくよ。
心理的負担
他の同僚が忙しく働いている中で、自分にはあまり業務があたえられず時間をもてあましていることに対して罪悪感を感じてしまうことがあります。
周囲から「楽でいいね」などと言われるような言葉が心理的な負担となり、働く意欲を失ってしまいます。



自分の存在意義を感じられず、会社にいることが無駄だと思ってしまうね…。
やりがいの欠如
与えられる業務が少ない、単調な作業の繰り返しなどで、スキルアップの機会を得たり自分の成長を実感したりすることができず、仕事への意欲を失ってしまいます。



自分の能力を活かす機会がないと、仕事に対するやりがいを感じられないよね。
自己肯定感の低下
上司や同僚から配慮されない孤独感や業務を任されないことが自己肯定感の低下につながり、仕事への意欲を失ってしまいます。
将来への不安
社内でのニート状態が続くことで、将来への不安が募り、体調の悪化や退職への決意に繋がることがあります。



確かに、仕事を辞めたくなるよね…。



私は、就職後のことも心配だから、定着支援を受けるために、就労移行支援事業所に通所して就職を目指しているよ。



いいね。
通所していた就労移行支援事業所を経て就職すると、その障害者をより知った上での定着支援を受けることが出来るね。



そうそう。
あと、習得できる職業スキルも大切にしたかったので、私は5つくらいの事業所を見学して今のところに決めたよ。
日本各地に事業所がある【LITALICOワークス】、障害別専門支援の【atGPジョブトレ】、一人ひとりが「はたらく未来」を実現するための【ミラトレ】、AIやデータサイエンスが学べる【Neuro Dive】、WebデザインやITスキルが身につく【atGPジョブトレIT・Web】などのいろんな職業スキルを身に着けることができる就労移行支援事業所があるよね。




社内ニートの防止策


防止策については、企業側と障害者本人側の両面でご紹介します。
- 企業側 5つの防止策
- 障害者側に出来る5つの防止策



詳しく紹介していくよ。
企業側 5つの防止策



企業には、以下のような対策が望まれるよ。
- ハローワークなど支援機関に相談する
ハローワークでは地域障害者職業センターと連携し、障害者の職務の選定や配置部署の検討の手伝いをしているため、企業は相談して適切な知処方のアドバイスをもらうことができる。
- 業務設計と洗い出し
まずは、自社で障害者に任せる業務を洗い出し、その職種で求人を出すことが望ましい。
既に雇用が始まっている場合は、ジョブコーチなどと相談しながら障害者の特性や能力に応じた業務を割り当てていく。
- 相談体制や面談機会の強化
上司や人事担当者が定期的に面談を行い、障害者の業務内容も含めた就労状況を把握する。定期的なフィードバックも行い、業務のミスマッチが起きていないか確認していく。
- 社内の意識改革とサポート強化
障害者雇用が法令遵守だけでなく、多様な人材を活かす経営戦略であることを社内に浸透させる。社内全体で障害者雇用の意義を理解し協力体制を築き、障害者が活躍できる職場環境を作っていく。
- 教育とキャリア支援
社内教育やスキルアップ機会の提供によって、やりがいある将来を意識できるよう障害者を支援する。



企業など、環境を整える周りの方も大変だよね。
でも、せっかく雇用されて働いているので、是非、障害者一人ひとりの特性を理解して業務を任せてもらいたいね。
障害者側に出来る5つの防止策



社内ニート化してきたかもしれないと悩む障害者本人ができる対策は、以下のようなものがあるよ。
事前の防止策としても活用してね!
- 自己理解とコミュニケーション
障害の自己理解を深め、自分の障害特性や得意・不得意なことを理解し、それを職場で伝え、適切な配慮とサポートを得ることに改めて努める。



職場での合理的配慮は、実際の業務に合わせて自分から合理的配慮を伝求めていく必要があるからね。
- 出来る仕事を見つける
上司や同僚に自分から声をかけたりしてできる仕事はないか聞き、自分から積極的にコミュニケーションをとり社内業務に関わろうと努める 。



まずは業務指示を受けている方に仕事がない状態であることを伝え指示を受けることが大切だね。
- 上司やジョブコーチへの相談
職場の定期面談を利用したりしながら、業務が少なく悩んでいる状況を相談する。
上司やジョブコーチなどに自分の強みや適性を伝え、適した仕事を任せてもらうように相談することが大切。



障害特性などにより、自分だけでは職場理解を得ずらい場合は、ジョブコーチに相談しながら適正な業務割り当ての配慮をしてもらうことも大切。
- スキルアップをして担当業務を増やす
業務に必要なスキルの不足で任せてもらえる業務が少ない場合は、必要なスキルを習得していく 。



もてあます時間をスキルアップ時間に使う場合は、上司に相談してからにしてね。



企業によっては資格取得の費用補助をしている場合もあるよね。
自分で学んだことで業務を任されると、やりがいや達成感を感じることができる。
- 専門の支援機関に相談する
社内の定期面談の機会がない、指導担当者に伝えたが現状が改善されない場合などは、専門の支援機関に相談し企業との間に入って調整してもらう。
- 障害者就業・生活支援センター
- 地域障害者職業センター
- 通所していた就労移行支援事業所



就労移行支援事業所に通所して就職した場合は、定着支援を利用して現状の相談をしてみるといいよ。



定着支援は、障害者就業・生活支援センターも対応してくれるね。


障害者向け転職サイト・エージェント
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社内ニートが改善されないとき


社内ニートが改善されないときの対策をご紹介していきます。
- 社内ニートが改善されない原因
- 転職の検討をする



詳しく紹介していくよ。
社内ニートが改善されない原因
これまでご紹介してきたような対策をしても職場での改善がみられないのであれば、転職を視野にいれてみてはいかがでしょうか。
転職を視野にいれことをお勧めする理由は、
企業によって障害者への経験や環境整備には差がありますので、例えば、障害者雇用の取り組みを始めたばかりの企業はより配慮体制や職場環境が整っていない場合もあるかもしれません。
また、
障害者への合理的配慮の提供の義務は、企業にとって「過重な負担」を及ぼすこととなる場合を除くことにもなっているため、個々の障害に適した職務遂行上の配慮を全て受けることができるとは限りません。



障害者雇用の経験が長い企業や人事制度などが整っている傾向のある大手企業などの方が、希望する職場環境に当てはまるかもしれないしね。




転職の検討をする
経済的安定のためにも出来れば、在職中に転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。



転職活動を始めたからって、必ず転職しないといけないわけでもないからね。
情報を得て判断していこう。
障害者の就職・転職に関わるサポート機関にはそれぞれ役目があり、以下のような機関があります。
- 障害者就業・生活支援センター
- 地域障害者職業センター
- ハローワークの障害者専門部署
- 就労移行支援事業所
- 障害者専門の転職サイト・エージェント



障害者雇用求人を扱うのは、ハローワーク、障害者向け転職サイト・エージェントだよ。



あと年に数回だけど、障害者向け合同企業説明会や面接会の場を利用していくこともできるね。



そうそう。
障害者向け合同企業説明会や面接会は、企業の採用担当などに直接会って話ができる貴重な機会だよ。
在職中に転職希望で参加している人もいるよ!



まずは、在職中に現状の障害者雇用求人などをリサーチするのがいいね。
私は、ハローワークはもちろん、詳細な求人情報が魅力のアットジーピー【atGP】や身体・精神・知的障害を幅広く扱う【dodaチャレンジ】などの転職エージェントにも登録して相談したりしているよ。



いいね。この2つは首都圏だけじゃなく全国の求人の扱いもあるからね。
首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるよ。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。
また、次に働く企業で「社内ニート」にならないために、以下のような制度を活用して、実際の職場の雰囲気や業務内容を知りながら就職活動をすることもできます。
- 職場見学
- 職場実習
- 障害者トライアル雇用制度



これらの制度は、基本的にはハローワークの求人に対して行われているよ。



私は、通所している就労移行支援事業所の仲介で、職場見学や3日間の職場実習も体験したよ。
こういった制度を利用して職場を知って就職すると、利用しない場合よりも離職率が低い傾向があるんだよね。
冒頭よりご紹介してきたように、障害者雇用の現場で社内ニートが発生してしまう原因は、日本の雇用文化や、企業側の障害者雇用の受け入れ態勢などが原因にあります。
現在の場所で、自分に出来る対策をしても現状の改善が見られない場合は、転職も視野に入れていきましょう。
その際に大切なのは、



一度離職して、職業スキルを身に着けたり個別の就職支援を受けて就職したい場合は、是非、就労移行支援事業所の利用を検討してみてね!



私は、障害の自己理解も深まる機会になっているので、通所してよかったと感じているよ。
ちなみに、障害者雇用で採用されていくことは狭き門とも言えますし、正社員登用を目指す場合はハードルが上がります。
是非、以下の記事も参考にして、就職活動を進めてみてください。




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まとめ


今回の記事では、障害者雇用【社内ニート】の原因は?障害者が出来る5つの防止策と題して、以下の内容をご紹介しました。
- 社内ニートの原因
- 社内ニートの本音
- 社内ニート化を防ぐための対策
- 社内ニートが改善されないとき
結論として、
障害者雇用で社内ニートを防止する障害者本人に出来る対策は、以下の5つです。
- 自己理解とコミュニケーション
- 出来る仕事を見つける
- 上司やジョブコーチへの相談
- スキルアップをして担当業務を増やす
- 専門の支援機関に相談する
障害者雇用の職場において社内ニートがうまれてしまう原因は、日本の雇用文化や、企業側の障害者雇用の受け入れ態勢などが原因にあります。
上記の対策をしても社内ニートが改善されない場合は、以下のような方法で、社内ニートになる可能性の低い職場や適職への転職を目指していきましょう。



就労移行支援事業所は、就職相談はもちろん、施設見学をしたりカリキュラムや支援実績を確認したりして決めることが大事だよ。
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障害の種類なども含め基本情報の登録することで、サポートを受けたり求人応募が出来るようになるよ。
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*今後、おすすめの就労移行支援事業所や障害者専門の就職サイト・エージェントを詳しく紹介していきますので、しばらくお待ちください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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