「発達障害だから面接が通りにくい?」
「発達障害は採用されないの?」
「どんな面接対策をすれば採用される?」
発達障害があって就職活動をしている方の中には、就職活動で苦労をしていたり、こんな疑問をもつ方もおられたりするのではないでしょうか。
障害者雇用の場合、書類選考を通過している時点で採用の可能性は高いため、面接で毎回落とされてしまうということは面接での様子や受け答え自体に問題がある可能性があります。
今回の記事では、以下のことをご紹介します。
- 発達障害者が面接で不利になりやすい背景
- 発達障害者が面接で落とされる主な理由
- 面接で落とされないための3つの対策
- 面接当日の対策
- 次に繋げるため面接を振り返る
- 障害者向け就労支援機関の活用
結論として、発達障害のある方が書類選考通過後の面接も通過していくためには、以下の方法で模擬面接から就職までの支援を受けることが大切です。

記事の最後に、お勧めの就労移行支援や転職サイト・エージェントも紹介するよ。
この記事を最後まで読むことが、発達障害者の方の面接通過のヒントになれば幸いです。
発達障害者が面接で不利になりやすい背景


まず最初に、面接は、「企業が求めている人材とマッチしているか」を確認するために行われます。



求められる知識やスキルがあるか、企業の社風に合うか、障害の種類や等級・配慮事項の確認がされるよ。
そんな面接ですが、発達障害を持つ方が面接で不利と感じる背景には、いくつかの要因があります。
※発達障害の種類には自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などがあり、特性もさまざまですが、今回は「発達障害」と総称して紹介していきます。
定型発達者向けに設計された選考プロセス
多くの企業の面接は、定型発達者を基準にした評価項目で構成されています。これにより、発達障害特有の特性のプラス面が評価されにくいことがあります。
非言語的コミュニケーションの解釈の難しさ
面接では、表情や声のトーンなどで相手の非言語的な要素をくみ取ることや、逆に自分が表現することも必要になります。
発達障害を持つ方はこれらの表現が苦手な場合があり、面接官の意図を解釈できなかったり、自分でも表現することが難しい場合があります。



ASDの私は日常でもその傾向があるな…。
緊張や環境変化への過敏さ
面接は非日常の環境で行われるため、慣れない環境で行われる面接は緊張が高まってしまうこともあります。
環境の変化に敏感な方にとって、環境にうまく適応できなかったりストレス要因になることがあります。
面接官側の理解不足
企業側の面接官に、発達障害の特性の理解不足、思い込みや偏見が見られるケースもあります。
そのため、障害を理解した上での面接対応が難しく、評価ミスに繋がる場合もあります。



履歴書で、障害名や特性を開示していても、自分の特性の詳細まで全て説明しているわけではないこともあるしね。


障害者向け転職サイト・エージェント
- 細やかな情報掲載と全国求人の【atGP】
- 身体・精神・知的障害を幅広くサポート【dodaチャレンジ】
- 首都圏・関西地域中心なら【マイナビパートナーズ紹介】
就労移行支援事業所
- 各地に事業所展開【LITALICOワークス】
- 500種類以上のプログラム【Cocorport】
- 働く未来をあきらめない【ミラトレ】
- 発達障害専門トレーニング【atGPジョブトレ発達障害コース】
- WebデザインやITスキル【atGPジョブトレIT・Web】
- AIやデータサイエンス【Neuro Dive】
*日本全国に事業所がないものもありますので、ご自身の地域にあるかはご確認ください。
発達障害者が面接で落とされる主な理由


先にご紹介してきたような背景があり、面接で落とされてしまう原因となることがあります。
表情・視線・態度のギャップ
面接では、視線や表情が「やる気」や「真剣さ」の指標として見られています。
しかし、発達障害のある方の中には、目を合わせることが苦手だったり、表情を適度に変化させながら受け答えをすることが出来なかったりする方もおられます。
面接官と目を合わせられない・会話に応じた声や表情の変化がないなどは、障害特性と理解してもらっていない限りは、意欲が欠けるように受け取られてしまう可能性があります。



私も目線を合わせるの苦手だな。
コミュニケーションのズレ
面接官の質問意図を正しく汲み取ることができず回答がズレてしまい、うまく受け答え出来ないことがあります。
また、結論から適切な言葉の長さで回答できず、回答が長すぎたり、要点が伝わらない話し方をしてしまう場合は注意が必要です。



ほんと、これは難しいよね。
私は通所している就労移行支援事業所の個別就職支援で何度も面接練習して受け答えを直したよ。
自己PR・志望動機の伝え方不足
障害の自己理解や自己分析が深まっておらず、自分の特性や強みを効果的に伝えることが出来ていない場合があります。
また、職種や企業の研究ができておらず、志望動機が具体性を欠いていると、熱意が伝わらないこともあります。



障害者雇用では、障害の自己理解がまず第一に大切だよね。
自信のなさが表面化している
過去に一般雇用などで働いてきた方は、障害が原因で出来なかったりうまくいかなかったことを引きずっていることにより、面接の際に自信のなさが表情や言動に表面化していることがあります。



大人になって発達障害が分かった私は、過去に苦い思い出が沢山あるからわかるな…。
ちなみに、他の障害も含めた一般的な障害者雇用での不採用理由については、こちらの記事で紹介しています。


面接で落とされないための3つの対策


背景や理由をご紹介しましたので、面接での落とされないための対策を紹介していきます。
- 障害の自己理解を深める
- 業界・職種・企業の研究
- 支援機関を活用した模擬面接の実施
① 障害の自己理解を深める
障害者雇用で働くことを目指す場合は、発達障害に限らず自分自身で障害の理解を深め、出来る事・出来ない事、得意な事や不得意なことを理解したり、働く上で必要な配慮事項を求めて行く必要があります。



発達障害は、個々の特性に応じて必要な配慮事項も違うため、配慮をまとめるには、ナビゲーションブックを活用することもお勧めだよ。



私は、通所している就労移行支援事業所のカリキュラムの中で作成したよ!
② 業界・職種・企業の研究



自分の障害を深く理解したら、目指す業界や職種などを選択して応募する企業のことも深く知っていこう。
- 自分に合った職種選び
-
障害の自己理解を深めたうえで、自分の発達特性に合った職種を選ぶことが大切です。障害にとって無理なく力を発揮できる環境で働くことを目指しましょう。
- 業界・職種・企業の研究
-
目指したい業界や職種、企業が決まってきたら、それらについての知識を深めていきます。
面接時に、自分自身が企業や業務に貢献できることと共にに志望動機を伝えることで、あなたを採用するメリットが企業に伝わりやすくなります。



障害者雇用でも、もちろん、自分がどんな風に企業に貢献できるのかを伝えること、伝え方が大切だよ。
③ 支援機関を活用した模擬面接の実施
障害者雇用で質問される内容に備え、支援者に模擬面接を実施してもらい面接練習を必ず行いましょう。



手順は以下のようになるよ。
- ①質問集に対して回答を用意する
面接での代表的な質問は以下のようなものがあります。
面接での基本質問
- 自己紹介
- 志望理由
- 自己アピール(自分の長所や短所・得意な事)
- 障害名と障害特性・必要な配慮事項
上記はよく聞かれる質問なので適切に回答できるようにしておくのがいいね。
そうだね。
まずはこれらの質問は回答できるようにしておこう。- ②支援者による模擬面接の実施
-
そうすることで、障害者雇用を知る支援者のアドバイスを受けながら実践的な練習を行うことが出来ます。
応募する企業にもよるかもしれませんが、障害者雇用でも以下の2通りの場面での面接練習をしておきましょう。- 対面での面接
- WEBでの面接
私は求人については、ハローワークの相談窓口だけでなく、詳細な求人情報が魅力のアットジーピー【atGP】や身体・精神・知的障害を幅広く扱う【dodaチャレンジ】などに登録して応募していて、他県が本社の企業もあるのでWEB面接の練習もしているよ。
*dodaチャレンジは、障害者雇用を希望する方のエージェントのため、障害者手帳を取得してからの登録になります。いいね。
大手企業や在宅勤務での求人などはWEB面接になる可能性もあるからね。
面接練習をする中で、以下のことを意識して行いましょう。- 模擬面接を通じて非言語的なコミュニケーションスキルを向上させる。
- 自分の回答を結論から簡潔にまとめる練習や、わからないときは質問意図を確認する。
- 志望動機には、自分の経験や特性を盛り込んで具体的なエピソードを準備する。
- ③支援者による客観的フィードバック
-
模擬面接の後は、必ず支援者からフィードバックをもらい、改善点を把握していきます。
対面での面接練習はその場でフィードバックを受けよう。
私はWEBの模擬面接を行ってもらった時は、画面を録画してもらって、自分の受け答えを確認したよ。
- ④回答の反復練習
-
面接練習は定期的に行い、いつでも面接を受けることが出来るように準備しておきます。
目線や表情、受け答えの仕方などをその都度見直し修正しておくこと、基本質問については定型化された回答パターンをもつことで自信をもって回答出来るようになります。




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*日本全国に事業所がないものもありますので、ご自身の地域にあるかはご確認ください。
面接当日の対策


面接当日には、以下のことに気を付けていきましょう。
① 清潔感とマナーある身だしなみ
面接時には、スーツや鞄、靴などの社会人としての基本的なマナーを守った服装を心がけましょう。髪型や爪の状態など、清潔感のある身だしなみを整えることで、第一印象を良くすることができます。



書類選考が通過しているだけに、実際に合う場合の第一印象は大切だよ!
WEB面接であったとしてもね。



私は、面接前には、通所している就労移行支援事業所の職員さんにスーツなどのチエックを確認してもらっているよ。



それも大切だね。
新卒でのリクルートスーツをいつまでも着るわけではないしね。
② 移動・時間管理で余裕を確保
面接場所の所在地や交通手段を事前に確認しておくことで、当日の不安を軽減できます。
当日は、時間に余裕を持って移動を開始することで、心の準備を整え、リラックスした状態で面接に臨むことが可能になります。



事前に場所や移動に必要な交通機関は確認しておこう。



そして、当日は余裕をもって移動だね。
③ 面接では模擬面接の成果を出す
無事に会場に就くことができたら、面接本番でこれまでの面接練習の成果をだしていきましょう。



模擬面接で練習したことを実際の面接で生かしていこう。
面接では、姿勢を正し、自然な表情を心がけると同時に、面接官に目線を向けて話すようにします。
また、質問には結論から簡潔に回答し、回答が質問の意図とずれないように伝えるように心がけましょう。



私は、何度も模擬面接で練習したので、本番でも結論から質問に回答できるようになったよ。
次に繋げるため面接を振り返る


一次面接を通過した場合はすぐに二次面接に進む場合もあります。
以下のことも行い二次面接や最終面接への準備をしていきましょう。
質問内容や自己表現を再確認
一次面接でのやり取りを振り返り、質問内容と受け答えをメモしたり自己表現について改善点を見つけましょう。
過度な自己否定を避ける
面接でうまくいかなかった場面があったとしても、それを過剰に責めず次へのステップとして捉えることが大切です。
二次面接に進めた場合は、同じ失敗をしないように努めます。面接通過できなかった場合は、次回の面接の機会に反省を生かしていきましょう。



過度な自己否定は自信を失う原因となるため、反省点を活かしながら前向きに取り組もう。
障害がある方の就職活動の流れはこちらの記事でまとめていますので参考にしてください。


障害者向け就労支援機関の活用


最後に、発達障害を含め、障害が有る方が利用できる支援機関をご紹介します。



一人で就活せず、障害者向けの就職支援機関を利用することは大切だよ
発達障害者向け支援機関
まず最初に、発達障害を持つ方が相談できる支援機関としては、以下のような施設があります。
- 発達障害者支援センター
発達障害者支援センターでは、発達障害者とその家族が豊かな地域生活を送れるように、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークを構築しながら、さまざまな相談に応じ、指導や助言が行われています。



障害特性の自己理解のために、私は相談したことがあるよ。
障害者向けの就労支援機関は、以下の通りです。
障害者向け就労支援機関
- 障害者就業・生活支援センター
- 地域障害者職業センター
- ハローワークの障害者専門部署
- 就労移行支援事業所
- 障害者向け転職サイト・エージェント



この中でも、面接練習に対応してくれるのは、ハローワーク、通所している就労移行支援事業所、【マイナビパートナーズ紹介】や【dodaチャレンジ】などの登録した転職エージェントになるよ。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。



私は就労移行支援事業所に通所しながら障害者雇用での就職を目指しているので、職業スキルの習得はもちろん、個別の就職支援で面接練習も対応してもらっているよ。



いいね。
特に面接練習は一人では出来ないし、障害者雇用を理解した支援者に対応してもらうのが望ましいので、上記で支援を受けて対策をしてね。
ここまで、発達障害の方が障害者雇用の面接通過を目指すための対策をご紹介しましたが、障害者雇用で採用されることは狭き門でもあります。
是非、以下の記事も参考にして、障害者雇用の現状も知りながら対策をして採用を目指してください。




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まとめ


今回の記事では、発達障害は【面接で落される】?背景と3つの障害者雇用での面接対策と題して、以下の内容をご紹介しました。
- 発達障害者が面接で不利になりやすい背景
- 発達障害者が面接で落とされる主な理由
- 面接で落とされないための3つの対策
- 面接当日の対策
- 次に繋げるため面接を振り返る
- 障害者向け就労支援機関の活用
結論として、
発達障害がある方が面接で落とされないための対策は、以下の3つです。
- 障害の自己理解を深める
- 業界・職種・企業の研究
- 支援機関を活用した模擬面接の実施
そして、発達障害のある方が書類選考通過後の面接も通過していくためには、以下の方法で模擬面接から就職までの支援を受けることが大切です。



就労移行支援事業所は、就職相談はもちろん、施設見学をしたりカリキュラムや支援実績を確認したりして決めることが大事だよ。
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障害専門の転職サイト・転職エージェントも、無料で登録し利用できるよ。
障害の種類なども含め基本情報の登録することで、サポートを受けたり求人応募が出来るようになるよ。
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*今後、おすすめの就労移行支援事業所や障害者専門の就職サイト・エージェントを詳しく紹介していきますので、しばらくお待ちください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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