発達障害は【障害者枠で働いても辛い】?その理由と6つの対処法

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「障害者枠なら発達障害も働きやすい?」
「発達障害者は障害者枠でも辛いって本当?」
「どうすれば働きやすくなれる?」

発達障害があって就職活動をしている方の中には、障害者雇用で働くことへの不安がある方もおられるかもしれません。

雇用が義務化されてまだ年数が浅いことや、個々の障害特性が分かりにくい面もある発達障害は、障害の自己理解を深めて適切な職場選びや支援を受けていないと辛い労働環境での就労になる可能性があります。

今回の記事では、以下のことをご紹介します。

  • 障害者が働く現状
  • 発達障害者 障害者枠が「辛い」理由
  • 発達障害者の辛さを防ぐ6つの対処法



結論として、発達障害のある方が辛い就労とならないようにしていくには、以下の方法で就職までの支援や就職後の定着支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職エージェントからの求人応募

記事の最後に、お勧めの就労移行支援や転職サイト・エージェントも紹介するよ。

この記事を最後まで読むことが、発達障害者一人ひとりの適した職場との出会いに繋がるヒントになれば幸いです。

目次

障害者が働く現状

障害者が働く現状
  • 障害者雇用とは
  • 働く障害者の人数
  • 障害者の離職率

詳しく紹介していくよ。


障害者雇用とは

障害者雇用とは、障害者が働く機会を確保し、社会的な自立を支援するための制度です。

企業には「法定雇用率」が定められており、一定の割合で障害者を雇用する義務があります。

令和5年度令和6年4月令和8年7月
民間企業の法定雇用率2.3% 2.5% 2.7%
対象事業主の範囲43.5人以上40.0人以上37.5人以上
参考:厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について

次は令和8年に法定雇用率が引き上げられるんだね。

但し、法定雇用率を満たしている企業の割合は令和6年度時点で46.0%という現実はあるよ。



そして、原則として障害者手帳を取得している障害者の方が、障害者雇用枠での応募が可能になります。


障害がある方が、障害者雇用枠で働くメリットについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。


働く障害者の人数

厚生労働省の調査によると、従業員規模5人以上の事業所に雇用されている障害者数は 110万7,000人で、障害別の人数は以下の通りです。

参考:令和5年度障害者雇用実態調査の結果

前回調査(平成30年)と比較すると、全ての障害において雇用人数は増加し、全体では25万6,000人増加しています。

発達障害を含む精神障害者の雇用が義務化された年が平成30年(2018年)でもあるしね。

5年間で発達障害者の雇用は2倍以上になってる!

障害者の離職率

障害者が障害者雇用枠で働く場合、一般雇用枠で働く場合などと比較して定着率は良いとされています。

障害別と求人種別で詳しくみていくよ。


障害種別の職場定着状況は以下のグラフのようになっています。

引用:平成29年9月20日 厚生労働省職業安定局 障害者雇用の現状等

障害種別の1年後の定着状況

  • 身体障害者  60.8%
  • 知的障害者  68.0%
  • 精神障害者  49.3%
  • 発達障害者  71.5%

ただし、これは障害者雇用だけでなく一般雇用で働く障害者も合わせた結果となっているよ。


同調査において、身体障害者や精神障害者の定着率が低さには、理由があります。

知的障害者と発達障害者の約8割が障害者求人で採用されているのに対して、身体障害者は障害開示での一般求人採用が36.5%と割合が多く、精神障害者は障害非開示での一般求人採用が32.6%と割合が多くなっているからです。

同調査における以下のグラフのように、一般求人障害非開示・一般求人障害開示で採用されたケースについては、1年後の定着率が30.8%や49.9%という数値になります。

引用:平成29年9月20日 厚生労働省職業安定局 障害者雇用の現状等

求人種類別の1年後の職場定着率

  • 就労継続支援 A型求人  67.2%
  • 障害者求人       70.4%       
  • 一般求人(障害開示)   49.9%
  • 一般求人(障害非開示)  30.8%

障害者求人と一般求人(障害非開示)では定着率に倍の差があるね。

そうだね。
精神障害者が一般求人(障害非開示)での採用割合が高く、職場定着率が低い結果がこれで繋がるね。

ちなみに、同年の一般労働者の職場定着率は88.4%(離職率11.6%)ですので、障害者全体としても職場定着率は低く離職率が高いことがわかります。
参考:平成29年雇用動向調査結果の概況

ただし、障害がある方は、障害への配慮を受けることができる障害者雇用枠で働く場合が、離職率が低く職場定着率が高いということにはなるね。

だから、発達障害のある私も障害者雇用での就職を目指しているよ。


障害者の就職と定着をサポート

障害者向け転職サイト・エージェント

就労移行支援事業所


発達障害者 障害者枠が「辛い」理由


発達障害者が障害者枠で働いても「辛い」と感じることがある理由には、以下のようなものがあります。

  1. 障害者枠の給料が低い
  2. 正規雇用・非正規雇用の違い
  3. 障害の自己理解不足・障害への配慮不足
  4. 適した仕事が与えられない
  5. 職場の理解不足・コミュニケーション困難
  6. ミスが多い特性による悩み

詳しく紹介していくよ。


①障害者枠の給料が低い

障害別の平均賃金は以下の通りです。

賃金とは、給料・手当・賞与など労働の対償として事業主が労働者に支払うすべてのものを指しているよ。

参考:令和5年度障害者雇用実態調査の結果

障害別でかなり差があるね。

家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表によると、令和5年(2023年)の単身世帯の1か月間の消費支出は167,620円となっていますので、

雇用形態や労働時間、住んでいる地域や暮らし方にもよりますが、障害者雇用の収入のみでは、一人暮らしなど自立した生活をしていくことが難しい方が多いのではないかと考えられます。

身体障害者以外の平均賃金は、単身世帯の消費支出に届かない金額なんだね。

ちなみに、


障害者雇用における、週所定労働時間別平均賃金(決まって支給する給与)の月額は、以下の通りだよ。

スクロールできます
身体障害者知的障害者精神障害者発達障害者
平均賃金
(超過勤務手当を除く所定内給与額)
23万5千円
(22万3千円)
13万7千円
(13万3千円)
14万9千円
(14万6千円)
13万円
(12万8千円)
通常(30時間以上) 26万8千円15万7千円 19万3千円15万5千円
20時間以上30時間未満16万2千円11万1千円 12万1千円10万7千円
10時間以上20時間未満10万7千円7万9千円7万1千円6万6千円
10時間未満6万7千円4万3千円1万6千円2万1千円
参考:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査の結果

雇用形態の差はもちろん、精神障害や発達障害の方は疲れやすい特性がある方もおられるため、週20時間なあどの時短勤務から働いている場合があることも平均賃金の差に影響しています。


②正規雇用・非正規雇用の違い

障害別の正社員雇用の割合は以下の通りです。

参考:令和5年度障害者雇用実態調査の結果

身体障害者では約6割が正社員雇用ですが、知的障害者・精神障害者・発達障害者では約2~3割しか正社員雇用で働いている方がおらず、非正規として働いている方の割合が高いことがわかります。

障害者雇用枠では非正規雇用の求人が多いよね…。
働く待遇や収入への影響も出てしまうね。

③障害の自己理解不足・障害への配慮不足

自分自身の特性を深く把握していないと、働く上での必要な配慮を求めることが難しくなります。

また、働く上での合理的配慮は、希望した全ての配慮が受けられるとは限りません。職場での障害への配慮不足がある場合も働き続けることが辛く感じてしまいます。



④適した仕事が与えられない

発達障害者の得意不得意を考慮しない業務内容の割り振りは、本人にとって大きな負担となります。不適切な業務配置が続いてしまうと、離職につながることもあります。


ちなみに、

企業側が「障害者を雇用しない理由」で一番多い理由は、「当該障害者に適した業務がないから」となっています。

引用: 厚生労働省「平成30年度障害者雇用実態調査結果


また、同調査において、障害者を「雇用するに当たっての課題」についての回答については、

  • 「障害者を雇用するイメージやノウハウがない」
  • 会社内に適当な仕事があるか

という回答が、各障害において50%または70%程度出ています。

雇用する側が、社内で障害者に適した業務を見つけることは大変なんだね。

雇用しても、結果的に社内ニート化してしまい辛い場合もあるよね。



⑤職場の理解不足・コミュニケーション困難

職場の同僚や上司が発達障害について理解していないと、誤解や偏見が生まれやすくなります。また、本人が言葉などで自分の困りごとを伝えることが難しい場合、コミュニケーションがさらに困難になります。

また、発達障害の人の中には、空気を読んだり暗黙の了解が理解できなかったりする方もいるため、コミュニケーションがうまくいかない辛さを感じる方もおられます。

⑥ミスが多い特性による悩み

 発達障害の方の中には、抽象的な指示が苦手だったり、曖昧な表現が理解できない、音や匂いが苦手、視覚過敏があるなどが原因で業務に支障がでてしまうことがあります。

自分自身の障害特性が辛い場合だね。

私はすごく当てはまるな…。


発達障害者の辛さを防ぐ6つの対処法


  1. 障害の自己理解と特性の明確化
  2. 必要な配慮事項をまとめる
  3. スキルアップや資格取得
  4. 希望や障害特性に合う仕事への就職
  5. 支援制度の活用
  6. 支援機関・相談先の活用

詳しく紹介していくよ。

①障害の自己理解と特性の明確化

障害者雇用で働くことを目指す場合は、発達障害に限らず自分自身で障害の理解を深め、出来る事・出来ない事、得意な事や不得意なことを理解し、働く上で必要な配慮事項を求めて行く必要があります。

まずは、これが本当に大事だよ。

私は大人になってから発達障害がわかったので、今は就労移行支援事業所に通所しながら障害の自己理解を深める期間にもしているよ。

それはいいね。
就労移行支援事業所は、職業スキルの習得や個別就職支援を受ける中で、障害の自己理解を深めるきっかけになることもあるよね。


②必要な配慮事項をまとめる

障害の自己理解を深めたら、必要な配慮を具体的に説明できるようにまとめましょう。

発達障害があるために、苦手なこと・配慮してほしいこと・配慮があれば出来ること・発達障害があっても出来ることを明確にしていきます。

企業側は、発達障害の雇用の経験が浅い場合も多いと思うので、自分自身で障害のことを伝えて対処法を説明したり必要な配慮を伝えることが大切だよ。

私は、聴覚過敏があるので、一人での業務ではノイズキャンセリングヘッドフォンの使用許可が欲しいことを配慮としていれたよ。

個々の特性に応じた働く上での必要な配慮を得ることで、辛くなりにくい環境を作る努力を自分自身でもしていきましょう。

③スキルアップや資格取得

障害の自己理解を深め、目指す職種などが決まってきたら、自分の得意分野を伸ばしたり就職の可能性をたかめるために、資格取得やスキルアップをして就職の可能性を高めていきましょう。

求人の採用条件に、必要な資格や経験の記載がある場合もあるよ。

私は事務職を目指しているので、就労移行支援事業所に通所しながらWordやExcelなどのスキルの学び直しをしているよ。

いいね。
学んできた姿勢も評価されるからね。


④希望や障害特性に合う仕事への就職

障害の自己理解を深め、障害特性や自分の希望に合う職種が決まってきたら、その職種や応募したい企業の研究をしていきます。

以下のような制度を活用して、実際の職場の雰囲気や業務内容を知りながら就職活動をすることもできます。

就職支援の制度など
  • 職場見学
  • 職場実習
  • 障害者トライアル雇用制度

これらの制度は、基本的にはハローワークの求人に対して行われているよ。

私は、通所している就労移行支援事業所の仲介で、職場見学や3日間の職場実習も体験したよ。
こういった制度を利用して職場を知って就職すると、利用しない場合よりも離職率が低い傾向があるんだよね。

*ただし、全ての企業が対応しているわけではありませんので、詳しくはハローワークにご確認ください。

また、転職エージェントを活用することで大手企業や条件の良い職場への就職も視野に入ります。

私は求人については、ハローワークの相談窓口だけでなく、詳細な求人情報が魅力アットジーピー【atGP】身体・精神・知的障害を幅広く扱う【dodaチャレンジ】などの転職サイト・エージェントに登録しているよ。

いいね。
アットジーピー【atGP】【dodaチャレンジ】は、全国の求人を扱っているし、大手企業の求人や、正社員雇用での求人割合も高いしね。

ちなみに、首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるよ。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。



⑤支援制度の活用

自分の希望や障害の状況によっては、フルタイム勤務が難しく短時間勤務から就職を目指す方もおられると思います。

その場合は、収入が少なめになることで生活費の心配もあるかもしれませんので、以下の対策もしていきましょう。

  • 制度の利用
  • 収入を増やす
  • 生活費を削減する


詳しくは以下の記事でご紹介していますので、是非参考にしてください。


⑥支援機関・相談先の活用

就職後に、職場での悩みや適切な配慮が得られないことで辛い状況が起きている場合には、職場のジョブコーチに相談をしたり、通所していた就労移行支援や障害者就業・生活支援センターの定着支援を受けたりしましょう。

専門機関に相談し、適切なアドバイスやサポートを受けることで、問題解決の糸口が見つかることがあります。

私が就労移行支援事業所に通称しているのは、就職後の定着支援を受けることが目的でもあるよ。

大手企業などの障害者雇用の採用では、就労移行支援事業所に通所して就職後の定着支援を受けることができる人を対象にしているところもあるくらいだからね。

そうそう。
雇用する企業側も、働く障害者の離職率を下げて定着率を上げていきたいからだよね。

定着支援については、就労移行支援事業所に通所せずに就職した場合、障害者就業・生活支援センターに依頼することもできます。

また、アットジーピー【atGP】【dodaチャレンジ】などの転職エージェントを利用して就職した場合は、担当してくれたカウンセラーなどに、就職後の困り事は相談することも出来ます。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。


障害者の就職と定着をサポート

障害者向け転職サイト・エージェント

就労移行支援事業所

まとめ

まとめ



今回の記事では、発達障害は【障害者枠で働いても辛い】?その理由と6つの対処法と題して、以下の内容をご紹介しました。

  • 障害者が働く現状
  • 発達障害者 障害者枠が「辛い」理由
  • 発達障害者の辛さを防ぐ6つの対処法


結論として、

発達障害者の働く辛さを防ぐための対処法は、以下の6つです。

  • 障害の自己理解と特性の明確化
  • 必要な配慮事項をまとめる
  • スキルアップや資格取得
  • 希望や障害特性に合う仕事への就職
  • 支援制度の活用
  • 支援機関・相談先の活用



そして、発達障害のある方が辛い就労とならないようにしていくには、以下の方法で就職までの支援や就職後の定着支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職エージェントからの求人応募


就労移行支援事業所は、就職相談はもちろん、施設見学をしたりカリキュラム支援実績を確認したりして決めることが大事だよ。

\ お勧め就労移行支援事業所 /



障害専門の転職サイト・転職エージェントも、無料で登録し利用できるよ。

障害の種類なども含め基本情報の登録することで、サポートを受けたり求人応募が出来るようになるよ。

\ お勧め転職サイト・エージェント /

*今後、おすすめの就労移行支援事業所や障害者専門の就職サイト・エージェントを詳しく紹介していきますので、しばらくお待ちください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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