【障害者の転職・40代】が知っておきたい現状と9つの転職のコツ

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「40代でも雇ってくれる企業はあるのかな?」
「40代はどれ位の人が転職できているの?」
「転職活動をしても、若い人が優先されるのでは?」

こんな風に年齢の壁、障害の壁…転職活動をする上で、さまざまなハードルを感じるのは当然のことです。

しかし、実際には40代での就職件数は他の年代よりも高く、新しい職場で活躍している人が多くおられるのも事実です。

今回の記事では、以下のことをご紹介します。

  • 障害者雇用の現状
  • 40代障害者 就労の現状
  • 40代障害者の転職が難しい理由
  • 企業側のニーズと40代障害者の強み
  • 40代障害者の転職 9つのコツ



結論として、40代の障害者の方が就職や転職で成功する可能性を高めるためには、以下の方法で就職までの支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職サイト・エージェントからの求人応募

記事の最後に、お勧めの就労移行支援や転職サイト・エージェントも紹介するよ。

この記事を最後まで読むことが、あなたの就職活動を進めるお役に立てば幸いです。

目次

障害者雇用の現状


障害者雇用と法定雇用率

厚生労働省の「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」によると、令和6年6月1日時点の身体障害者、知的障害者及び精神障害者の障害者雇用の状況は以下の通りです。

参考:令和6年 障害者雇用状況の集計結果

法定雇用率達成企業の割合は46.0%で、対前年比4.1ポイント低下だったよ。

令和6年は4月から法定雇用率2.5%に引き上げられたこともあるので、雇用率が追い付かなかった企業もあるのかな?

ちなみに、

障害者雇用率制度により、障害者の法定雇用率は段階的に引き上げられており、障害のある方が障害者雇用枠で働くチャンスは少しずつ広がっています。

令和5年度令和6年4月令和8年7月
民間企業の法定雇用率2.3% 2.5% 2.7%
対象事業主の範囲43.5人以上40.0人以上37.5人以上
参考:厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について

令和8年に次の引き上げが予定されているんだね。

そうだね。
法定雇用率を達成している企業の割合の課題などはあるけれど、障害者雇用で働く障害者の数は増加しているよ。


障害がある方が、障害者雇用枠で働くメリットについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので是非参考にしてください。


40代障害者 就労の現状


40代障害者の就職状況

平成30年の厚生労働省の労働市場分析レポートによると、ハローワークを利用した就職件数は、障害者全体では、40~49 歳が最も多く、次いで30~39 歳、20~29歳、50~59歳となっています。

40~49 歳が最も多い就職件数だね。

そうだね。
そして、この就職件数が高い年齢は、一般の職業紹介状況と同じだね。

引用:厚生労働省 労働市場分析レポート第87号 「障害種別、年齢別のハローワークにおける雇用状況について」


実際の求人市場では、企業が即戦力を求めるために若い人材を優先する場合もありますが、障害者雇用の場合、法定雇用率の引き上げにより若年層だけでは対応できなくなってきている現状もあります。

また、「実務経験があり知識を持つ中高年層に業務を任せたい」という企業の考えのもと、中高年層の採用機会も増えています。

法定雇用率は、令和5年(2024年)4月からは法定雇用率が2.5%に引き上げられ、今後も引き上げが予定されていますので、障害者雇用市場では幅広い年齢層にチャンスがあると言えるのではないでしょうか。

障害別 年齢別の障害者の雇用状況

雇用されている障害者を障害別・年齢階級別でみると以下のようになっているよ。

身体障害者:年齢別雇用者数の割合


身体障害者は、50歳以上の雇用割合が高いんだね。

身体障害者の雇用の義務化は1976年で一番早いのもあるよね。


知的障害者:年齢別雇用者数の割合

知的障害者では、20代の雇用割合が高いね。



精神障害者:年齢別雇用者数の割合

精神障害者では、20歳から54歳までの雇用割合が高いね。

発達障害者:年齢別雇用者数の割合

発達障害者は20代30代の雇用割合が高いね。

引用:令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書


40代障害者 年齢による影響は?

現在は労働不足による転職求人の増加傾向や、企業では定年年齢の引き上げが行われていることもあるため、社会経験のある40代が転職しやすくなっている面もあります。

少し前までは「転職は35歳まっでがリミット」とも言われていたこともあったんだけどね。

平成19年10月から年齢制限の禁止が義務化されたことも影響していそうだね。


障害者雇用に限らずですが、平成19年10月から年齢制限の禁止が義務化されました。

雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。

引用:募集・採用における年齢制限禁止について |厚生労働省 (mhlw.go.jp)


そのため、40代はもちろん、50代などの方も障害者雇用枠での応募をしたり、正社員など「雇用期間の定めなし」で働く場合はその企業の定める定年まで就労が可能です。

40代障害者の転職が難しい理由

40代障害者の転職が難しい理由


就職件数は多い40代ですが、年齢が上がると転職が難しくなる理由もありますので、以下にご紹介しておきます。

  • 年下の上司から見て、扱いに困ること
  • 定年までの年数が長くはないこと
  • 年齢による体力・健康面の懸念
  • 新しい環境や仕事への適応の難しさ


年齢が上がるごとの難しさについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、50代向けの記事も参考にしてみてね。


障害者の就職と定着をサポート

障害者向け転職サイト・エージェント

就労移行支援事業所

企業側のニーズと40代障害者の強み



企業が40代50代など中高年の障害者雇用での求職者に期待することは、以下のようなことがあります。

  • 豊富な職務経験と専門知識:中高年層の応募者は、過去の職務で培ったスキルや知識を活かして即戦力として貢献できることが期待される。

  • 働く意欲と安定性:中高年層は安定した雇用環境を求める傾向があり、企業は長期的な雇用関係を築きやすいと考えている。

  • コミュニケーション能力:他の同僚と連携して業務遂行することはもちろん、特に障害者雇用では、障害特性に応じた配慮を自分から企業に求めて業務遂行することが必要。

  • 体調管理能力:障害者雇用でも社会人として、自身の健康状態を把握し適切に管理する能力は、職場でのパフォーマンスを維持するために不可欠。

  • 柔軟性と適応力:新しい環境や業務内容への適応能力や変化の受け入れは大切。また、年齢が上がると上司や同僚が年下になってくることもあり、人への柔軟性と適応能力も必要となる。

上記を参考にして、40代からは、若い人とは異なる経験やスキルといった強い武器を用いることで有利に転職や就職をすることができるよ 。

年齢に応じて求める企業の期待を理解し、自分の強みをアピールすることが大切だね。

40代障害者の転職 9つのコツ

40代障害者の転職 9つのコツ


これまでご紹介してきたことを踏まえ、40代の障害者が転職を成功させるためには、いくつかのコツがありますのでご紹介していきます。

① できれば在職中に就活を始める

転職活動は思いのほか時間がかかることもあります。できるだけ在職中に次の仕事を探し、収入の途切れるリスクを減らしましょう。

在職中に、障害者向けの転職サイト・エージェントに登録して利用し始めるといいね。
私は、細やかな求人紹介が魅力のアットジーピー【atGP】や、障害の種類(身体・精神・知的)も幅広くサポートしている【dodaチャレンジ】に登録して利用しているよ。

いいね。この2つは、全国の求人を扱っているから誰でも利用しやすいよね。

ちなみに、首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるよ。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。


ちなみに、

体調不良などですでに離職している場合は、就労移行支援事業所に通所を検討してみてはいかがでしょうか。

就労移行支援事業所へ5日通所することで生活リズムを整えることを目指しながら、職業スキルを身に着ける・個別の就職支援を受けていくことも可能です。また、就職後は定着支援を受けることで安定した就労を目指すこともできます。

就労移行支援事業所に通所している期間は、ただ無職だった期間とは企業がみないので、ブランク対策にもなるよ。


② 障害の自己理解を深める

障害の自己理解が深まっていないと、自分自身に合う職種や企業を適切に選択していくことが難しくなります。

以下のことを、自分でまとめておかないと、自分に合う仕事に出会うことが難しいよ。

  • 障害があることで出来ない事
  • 障害があっても出来ること
  • 自分の得意・不得意
  • 働く上で必要な配慮はあるか

これまで障害者雇用で働いてきた方も、転職を機に再確認してみるといいね。

そうだね。
そして、これまでのキャリアをまとめて、アピールできる部分もまとめてみよう!


③ 障害者雇用の採用基準を知る

大学新卒などでは学歴が有利になることもあるけれど、社会人になってからは障害者雇用での採用基準は変わってくるよ。


障害者雇用において、学歴よりも企業が優先されることが多い採用基準は以下の3つです。

  • 長く安定して働ける人材か
  • 障害名と等級
  • 職務経験とスキル


このため、

これまで長く働いた経験やキャリアがある方は、その部分をアピールし、安定して就労が可能なことや仕事として企業に貢献できることを伝えていきましょう。



障害者雇用で、企業が学歴よりも優先することが多い採用基準については、以下の記事で詳しく紹介していますので是非参考にしてください。


④ 必要なスキルや資格の習得

仕事に関わる技術や知識を高めていくことは大切です 。20代と40代で同じスキルの人材がいるとすれば伸びしろを考え20代が採用される可能性があるからです 。

担当できる業務の幅が広がると給与アップにもつながる可能性もあるしね。

また、自分が希望する職種や企業の求人には、応募に必要なスキルや資格の記載はあることが多いと思いますので、自分が満たしているか確認し、満たせていない場合は補っていきましょう。

求人の応募資格欄には、「○○資格必須」「◇◇経験●年以上」などの記載があることがあるよね。

私は離職しているので、この転職の機会に就労移行支援事業所に通所して職業スキルも身に着けながら、再就職を目指しているよ。
事務職を目指しているのでExcelやWordを基礎から学び直しているんだ。

いいね。就労移行支援事業所は、個別の就職支援だけでなく、職業スキルが身に着けられることも通所する魅力だよね。

そうそう。
いろんな職業スキルを身に着けられる事業所があるので、私は5つくらいの事業所を見学して今のところに決めたよ。

日本各地に事業所がある【LITALICOワークス】、障害別専門支援の【atGPジョブトレ】、一人ひとりが「はたらく未来」を実現するための【ミラトレ】、AIやデータサイエンスが学べる【Neuro Dive】、WebデザインやITスキルが身につく【atGPジョブトレIT・Web】など目指すスキルなどに応じていろんな就労移行支援事業所があるよ。


⑤ 向いていない仕事や環境の回避

自分に合わない仕事や職場環境は、長期的な就労を難しくする要因となります。自分の障害特性や体力、スキルを考慮し、向いていない業務は避けることが大切です。

企業側も仕事にミスマッチがない人材を求めているからね。


⑥ 同一職種・業界での転職

未経験分野に挑戦するよりも、今までの経験を活かせる業界で転職活動をするほうが、スムーズに進む可能性が高くなります。

企業としても即戦力として採用できるメリットがあるからね。

働く側としても、これまでの経験が活かせることが多いと、新しい職場に早く馴染めるね。


⑦ 応募書類の完成と徹底した面接対策

障害者雇用でも、もちろん応募書類の作成や面接対策は重要です。

40代での転職ですので、これまでの社会経験を生かして会社にどう貢献できるかをアピールすること 、柔軟に業務に従っていくことができることを踏まえて応募書類や面接でアピールしていきましょう。

応募書類のチエックも面接練習も、障害者雇用を理解している第三者にチエックしてもらうようにしてね!

私は、通所している就労移行支援事業所の職員さんに、障害への配慮事項も含めて応募書類のチエックをしてもらったり、模擬面接の練習相手になってもらっているよ。


障害者雇用の応募書類や面接が通らないことでお困りの方は、以下の記事で詳しくご紹介していますので、是非参考にしてみてください。


実績と経験のアピールと謙虚な姿勢

転職面接では、「どのようなことがやりたいか」ではなく、「どのようなことができるか」をアピールするのがポイントです。

自分を即戦力として売り込むことができるからね。

若手がなかなか身につける機会がないマネジメント経験や、様々な部門や職種に横断した実務経験は、より良い転職への大事な条件になるかもしれません。

ちなみに、以前の職場で高い役職についていた方もおられるかもしれませんが、面接を受ける際にはそのようなことは全て忘れて、一求職者としてふさわしい態度をとるように心がけましょう。 転職して新しい会社に入社すると、これまでの地位や経験は一切関係なくなります。

40代など年齢が上がって転職活動を行なうときには、新しい会社では新人だという自覚を持つことが大切だね。


⑨ 就労支援機関を活用しての仕事探し

転職活動を行う際は、一人で就職活動をせず障害者向けの就労支援機関を利用することが大切です。

障害者向けの就労支援機関は、以下の通りです。

障害者向け就労支援機関

  • 障害者就業・生活支援センター
  • 地域障害者職業センター
  • ハローワークの障害者専門部署
  • 就労移行支援事業所
  • 障害者向け転職サイト・エージェント

ちなみに、私は就労移行支援事業所に通所して職業スキルを身に着けながら、実際の求人ではハローワークだけでなく、詳細な求人情報が魅力のアットジーピー【atGP】や、障害の種類(身体・精神・知的)も幅広くサポートの【dodaチャレンジ】に登録して求人情報を得たりしているよ。

いいね。この2つは全国の求人に対応しているので地方の方も利用しやすい転職サイト・エージェントだよね。

ちなみに、首都圏・関西地域中心の求人紹介なら【マイナビパートナーズ紹介】もあるよ。
*障害者向け転職エージェントは障害者手帳を取得している方が利用可能です。

 

ただし、障害者雇用で就職することは狭き門である面もありますので、以下の記事も参考にして対策を行っていってください。

障害者の就職と定着をサポート

障害者向け転職サイト・エージェント

就労移行支援事業所

まとめ



今回の記事では、【障害者の転職・40代】が知っておきたい現状と9つの転職のコツと題して、以下の内容をご紹介しました。

  • 障害者雇用の現状
  • 40代障害者 就労の現状
  • 40代障害者の転職が難しい理由
  • 企業側のニーズと40代障害者の強み
  • 40代障害者の転職 9つのコツ


40代の方向けにお伝えした転職のコツは、以下の9つです。

  • できれば在職中に就活を始める
  • 障害の自己理解を深める
  • 障害者雇用の採用基準を知る
  • 必要なスキルや資格の習得
  • 向いていない仕事や環境の回避
  • 同一職種・業界での転職
  • 応募書類の完成と徹底した面接対策
  • 実績と経験のアピールと謙虚な姿勢
  • 就労支援機関を活用しての仕事探し



ご紹介してきたように、40代の障害者の方が就職や転職で成功する可能性を高めるためには、以下の方法で就職までの支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職エージェントからの求人応募


就労移行支援事業所は、就職相談はもちろん、施設見学をしたりカリキュラム支援実績を確認したりして決めることが大事だよ。

\ お勧め就労移行支援事業所 /



障害専門の転職サイト・転職エージェントも、無料で登録し利用できるよ。

障害の種類なども含め基本情報の登録することで、サポートを受けたり求人応募が出来るようになるよ。

\ お勧め転職サイト・エージェント /

*今後、おすすめの就労移行支援事業所や障害者専門の就職サイト・エージェントを詳しく紹介していきますので、しばらくお待ちください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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