【50代障害者の就職・転職】は難しい?7つの就職の壁と突破法

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「50代でも就職・転職活動は成功できる?」
「50代は年齢で落とされる?」
「就職を成功させるためにどうしたらいい?」

50代という年齢、さらに障害を抱えながらの就職活動は、簡単なものではありません。先に挙げたような不安や疑問が尽きない方もおられるかもしれません。

しかし、実際には50代障害者だからこそ発揮できる強みがある方もおられますし、障害者雇用の現状を知って就職活動を進めていくことで新たな一歩を踏み出すことができる方もおられます。

今回の記事では、以下のことをご紹介します。

  • 50代障害者の就職・転職の現状
  • 年齢が上がると求職が難しくなる理由
  • 50代障害者の就職が難しい理由
  • 50代障害者の就職・転職 壁の突破法



結論として、50代の障害者の方が就職や転職で成功する可能性を高めるためには、以下の方法で就職までの支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職サイト・エージェントからの求人応募

記事の最後に、お勧めの就労移行支援や転職サイト・エージェントも紹介するよ。

この記事を最後まで読むことが、あなたの就職活動を進めるお役に立てば幸いです。

目次

50代障害者の就職・転職の現状

50代障害者の就職・転職


  • 障害者雇用と法定雇用率
  • 障害者の年齢別 就職状況
  • 障害者の年齢別 雇用実績
  • 障害者雇用は何歳まで働ける?

詳しく紹介していくよ。

障害者雇用と法定雇用率

厚生労働省の「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」によると、令和6年6月1日時点の身体障害者、知的障害者及び精神障害者の障害者雇用の状況は以下の通りです。

参考:令和6年 障害者雇用状況の集計結果

法定雇用率達成企業の割合は46.0%で、対前年比4.1ポイント低下だったよ。

令和6年は4月から法定雇用率2.5%に引き上げられたこともあるので、雇用率が追い付かなかった企業もあるのかな?

ちなみに、

障害者雇用率制度により、障害者の法定雇用率は段階的に引き上げられており、障害のある方が障害者雇用枠で働くチャンスは少しずつ広がっています。

令和5年度令和6年4月令和8年7月
民間企業の法定雇用率2.3% 2.5% 2.7%
対象事業主の範囲43.5人以上40.0人以上37.5人以上
参考:厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について

令和8年に次の引き上げが予定されているんだね。

障害があるからといって必ずしも障害者雇用枠ではたらかないといけないわけではありませんが、以下の記事では障害者雇用枠で働くことのメリットをご紹介していますので是非参考にしてみてください。


障害者の年齢別 就職状況

平成30年の厚生労働省の労働市場分析レポートによると、ハローワークを利用した就職件数は、障害者全体では、40~49 歳が最も多く、次いで30~39 歳、20~29歳、50~59歳となっています。

この就職件数が高い年齢は、一般の職業紹介状況と同じだね。

そうだね。
50代は20代とほぼ変わらない就職件数だね。

引用:厚生労働省 労働市場分析レポート第87号 「障害種別、年齢別のハローワークにおける雇用状況について」


実際の求人市場では、企業が即戦力を求めるために若い人材を優先する場合もありますが、障害者雇用の場合、法定雇用率の引き上げにより若年層だけでは対応できない現状もあります。

また、「実務経験があり知識を持つ中高年層に業務を任せたい」という企業の考えのもと、中高年層の採用機会も増えています。

法定雇用率は、令和5年(2024年)4月からは法定雇用率が2.5%に引き上げられ、今後も引き上げが予定されていますので、障害者雇用市場では幅広い年齢層にチャンスがあると言えるのではないでしょうか。


障害別 年齢別の障害者の雇用状況

雇用されている障害者を障害別・年齢階級別でみると以下のようになっているよ。

身体障害者:年齢別雇用者数の割合


身体障害者は、50歳以上の雇用割合が高いんだね。

身体障害者の雇用の義務化は1976年で一番早いのもあるよね。


知的障害者:年齢別雇用者数の割合

知的障害者では、20代の雇用割合が高いね。



精神障害者:年齢別雇用者数の割合

精神障害者では、20歳から54歳までの雇用割合が高いね。

発達障害者:年齢別雇用者数の割合

発達障害者は20代30代の雇用割合が高いね。

引用:令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書

障害者雇用は何歳まで働ける?

障害者であることや「障害者雇用」だからといって、一般雇用と区別した定年が設けられていることはありません。
ただし、企業によっては障害者や高齢者への配慮として、独自の制度を設けている場合はあります。

正社員や非正規雇用の無期雇用で働いている場合、基本的には、その会社の定める定年の年齢が、障害者にとっても定年となるということだね。

現状では、高齢者雇用安定法によって定年退職の年齢は60歳を下回ることはできないと定められているよ。

年齢が上がると求職が難しくなる理由



50代以上の障害者が求職で直面する課題には、以下のようなものがあります。

  • 企業は若い人材を好む傾向がある
  • 障害者雇用枠での求人は一般雇用枠に比べて少ない
  • 年齢差別も影響している
  • 企業の理解不足や社会的偏見



上記の詳細については、以下の記事で詳しく紹介していますので是非参考にしてください。


障害者の就職と定着をサポート

障害者向け転職サイト・エージェント

就労移行支援事業所

50代障害者の就職が難しい理由

50代障害者の就職が難しい



50代障害者の就職が難しいとされる理由には以下のようなものがあります。

  1. 障害者雇用枠の狭さ
  2. 年齢による体力・健康面の懸念
  3. 新しい環境や仕事への適応の難しさ
  4. 若年層を求める企業の採用傾向
  5. 年下上司からの扱いにくさ
  6. 定年退職までの期間の短さ
  7. 障害者雇用ならではの採用基準

詳しく紹介していくよ。

①障害者雇用枠の狭さ

令和6年 障害者雇用状況の集計結果によると、

障害者の法定雇用率を満たす企業は46%しかなく、障害者雇用での就職は依然として狭き門です。

 
ちなみに、

厚生労働省の調査によると、令和5年度の障害別就職率は、以下のようになります。

スクロールできます
身体障害者知的障害者精神障害者
令和5年度 就職率38.7%59.2%43.9%

その他の障害者も合わせた障害者全体での就職率は、44.4%

参考;令和5年度 障害者の職業紹介状況等|厚生労働省

どの障害においても、就職率が半分にも達していないんだね…。

私は発達障害なので、「精神障害」に占める発達障害の割合を知りたいな。


②年齢による体力・健康面の懸念

50代では、体力や健康に関する問題が増えることが一般的であり、これが新しい仕事に対する適応能力に影響を与えることがあります。

障害者ではなくても、年齢が上がると体力の衰えなどは感じるよね。


③新しい環境や仕事への適応の難しさ

年齢が上がるにつれて、環境の変化に対する柔軟性が低下することが挙げられます。

特に50代では、これまでの職場での慣れや習慣が強くなり、新しい職場の文化や業務プロセスに適応するのが難しくなることがあります。

若い世代に比べて新しい技術や知識を習得することが難しいと見なされることがありそう。


④若年層を求める企業の採用傾向

障害者雇用に限らず平成19年10月から年齢制限の禁止が義務化されました。

雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。

引用:募集・採用における年齢制限禁止について |厚生労働省 (mhlw.go.jp)


そのため、50代や60代の方でも障害者雇用枠での応募をしたり、正社員など「雇用期間の定めなし」で働く場合はその企業の定める定年まで就労が可能です。

しかし、長期的な雇用や成長の可能性を求め、企業は若い人材を優先する傾向があります。

実際の採用の場面では年齢差別がおきているかもしれないんだね。


⑤年下上司からの扱いにくさ

年下の上司は、年齢や経験の差から、50代の部下に対して指導や管理が難しいと感じることがあります。

長年の職務経験を持つ50代の社員が、年下の上司から指示を受けることに抵抗を感じる場合がありそうだね。

ありそうだね。


⑥定年退職までの期間の短さ

障害者雇用では長期雇用を目指す企業が多く、50代では定年退職までの短い期間での採用となることが障壁となるかもしれません。

⑦障害者雇用ならではの採用基準

50代に限らずですが、障害者雇用では学歴よりも優先する特有の採用基準で選考する企業が多いため、これを満たすことが難しい場合もあります。

大学新卒などを除いては、企業は学歴よりも以下の基準で選考している傾向があるよ。

  • 長く安定して働ける人材か
  • 障害名と等級
  • 職務経験とスキル


*障害者雇用で重視されている選考基準については、以下の記事で詳しくご紹介していますので、是非参考にしてみてください。


50代障害者の就職・転職 壁の突破法


  1. 障害の自己理解を深めての選択
  2. 法定雇用率UPなどをチャンスに
  3. 業務経験・スキルの洗い出し
  4. 向いていない仕事や環境の回避
  5. 50代に期待される企業の思いの理解
  6. 障害者向け就労支援機関の利用
  7. 害者向け転職エージェントの活用

詳しく紹介していくよ。

①障害の自己理解を深めての選択

障害者の方が就職を目指す場合、障害の自己理解を深め、自分に合う働き方を選択することが大切です。

障害のある方は、主に以下のような働き方の選択をすることが出来ます。

障害がある・手帳も取得しているからと言って、必ず「障害者雇用枠で働かないといけない」わけではないよ。

そのため、まずは、障害を開示して就労するオープン就労をするか、障害を非開示にして就労するクローズ就労かを考えましょう。

障害を開示して就労するオープン就労には、以下の2つの働きか方があります。

  1. 障害を開示して障害者雇用枠で働く
  2. 障害を開示するが一般雇用枠で働く

身体障害者の方は、2の働き方をする方が他の障害より多い傾向があるみたいだね。


働く上で、障害への配慮を必要とする場合は、「障害を開示して障害者雇用枠で働く」ことを選択するのが望ましいでしょう。


②法定雇用率UPなどをチャンスに

障害者雇用率制度により、障害者の法定雇用率は段階的に引き上げられており、障害のある方が障害者雇用枠で働くチャンスは少しずつ広がっています。

令和5年度令和6年4月令和8年7月
民間企業の法定雇用率2.3% 2.5% 2.7%
対象事業主の範囲43.5人以上40.0人以上37.5人以上
参考:厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について

令和8年に次の引き上げが予定されているんだね。


また、先のデータでご紹介したように、

身体障害者の年齢は45歳から65歳以上での雇用割合が高いため、今後は定年などでの退職者が増えていくことが分かり、その障害者枠を埋めていくことも企業はしていく必要があります。

さらに、

近年では障害者手帳の取得において精神障害者保健福祉手帳(精神障害・発達障害)の取得者増加や、平成30年(2018年)4月から障害者雇用義務の対象になったことで、精神障害者保健福祉手帳の取得者の障害者雇用もさらに進むと予測されます。

私が住んでいる地域の管轄のハローワークの障害専門部署では、精神障害の方の就職実績も全体の半数まで増えてきてると言われていたよ。

これまで身体など特定の障害しか雇用歴のない企業も、幅広い障害者雇用の対応が必要になりそうだね。


法定雇用率の引き上げや年齢での障害者雇用の入れ替わりを見据えて、就職・転職のチャンスをつかんでいきましょう。


③業務経験・スキルの洗い出し

これまでの職務経験をもとに、自身のスキルや経験を明確にすることで、転職活動の方向性が定まります。

可能であれば、同一職種や業界での転職を検討しましょう。

同一職種や業界だと、一定のスキルがありキャリアを積んていることを活かすことができるからね。

そこで長く働けていたのであれば仕事が合っているということでもあるからアピールポイントにもなるね。


④向いていない仕事や環境の回避

自分に合わない仕事や職場環境は、長期的な就労を難しくする要因となります。自分の障害特性や体力、スキルを考慮し、向いていない業務は避けることが大切です。

企業側も仕事にミスマッチがない人材を求めているからね。


⑤50代に期待される企業の思いの理解

企業が40代50代など中高年の障害者雇用での求職者に期待することは、以下のようなことがあります。

  • 豊富な職務経験と専門知識:中高年層の応募者は、過去の職務で培ったスキルや知識を活かして即戦力として貢献できることが期待される。

  • 働く意欲と安定性:中高年層は安定した雇用環境を求める傾向があり、企業は長期的な雇用関係を築きやすいと考えている。

  • コミュニケーション能力:他の同僚と連携して業務遂行することはもちろん、特に障害者雇用では、障害特性に応じた配慮を自分から企業に求めて業務遂行することが必要。

  • 体調管理能力:障害者雇用でも社会人として、自身の健康状態を把握し適切に管理する能力は、職場でのパフォーマンスを維持するために不可欠。

  • 柔軟性と適応力:新しい環境や業務内容への適応能力や変化の受け入れは大切。また、年齢が上がると上司や同僚が年下になってくることもあり、人への柔軟性と適応能力も必要となる。

この期待を理解し、自分の強みをアピールすることが大切だね。


⑥障害者向け就労支援機関の利用

年齢に限らず、障害のある方が就職や転職をの際に是非利用したいのは、障害者向けの就職支援機関です。

障害者向けの就労支援機関は、以下の通りです。

障害者向け就労支援機関

  • 障害者就業・生活支援センター
  • 地域障害者職業センター
  • ハローワークの障害者専門部署
  • 就労移行支援事業所
  • 障害者向け転職サイト・エージェント



そして、実際に企業の求人を探す場所としては、主には以下のような場所があります。

障害者雇用求人
  • ハローワークの障害者雇用求人
  • 障害者専門の転職サイトやエージェント
  • 障害者向けの合同企業説明会・面接会


また、ニッチな求人としては、就労移行支援事業所に通所しサポートを受けているからこそ応募できる株式会社asokkaさんのようなテレワーク求人もあります。

ちなみに、大手企業の障害者雇用求人などは、就労移行支援事業所に通所して定着支援を受けることができる方を応募の前提にしている場合があるよね。

そうだね。
職場定着率が低く離職率が高い傾向がある障害者の就労においては、就労移行支援を通した定着支援を重視している企業もあるということだね。

障害者の就職と定着をサポート

就労移行支援事業所

全国には有名企業から地域のものまでいろんな就労移行支援事業所があるので、施設見学をしたりカリキュラム支援実績を確認たりして自分に合う事業所をみつけてみてね。

私は5事業所程度を見学して、今の事業所に通所を決めたよ。


⑦障害者向け転職エージェントの活用

就職・転職には、50代の障害者も利用できる転職エージェントを活用するのも効果的です。

たとえば、障害者向け転職エージェントの【dodaチャレンジ】首都圏だけじゃなく全国の求人を扱っているので、誰でも利用しやすいエージェントです。

【dodaチャレンジ】は、障害の種類(身体・精神・知的)も幅広くサポートしているよ。

さらに、大手・優良、外資系、ニッチトップ企業まで幅広い求人を扱っているんだよね。

そうだね。
登録したら、専任のキャリアアドバイザーによるカウンセリングがあるので、まずは就職や転職について相談してみよう。
*dodaチャレンジは、障害者雇用を希望する方のエージェントのため、障害者手帳を取得してからの登録になります。

障害者の就職と定着をサポート

障害者向け転職サイト・エージェント

就労移行支援事業所

まとめ



今回の記事では、【50代障害者の就職・転職】は難しい?7つの就職の壁と突破法と題して、以下の内容をご紹介しました。

  • 50代障害者の就職・転職の現状
  • 年齢が上がると求職が難しくなる理由
  • 50代障害者の就職が難しい理由
  • 50代障害者の就職・転職 壁の突破法


50代の方向けにお伝えした就職や転職での、就職の壁の突破法は以下の通りです。

  • 障害の自己理解を深めての選択
  • 法定雇用率UPなどをチャンスに
  • 業務経験・スキルの洗い出し
  • 向いていない仕事や環境の回避
  • 50代に期待される企業の思いの理解
  • 障害者向け就労支援機関の利用
  • 害者向け転職エージェントの活用



ご紹介してきたように、50代の障害者の方が就職や転職で成功する可能性を高めるためには、以下の方法で就職までの支援を受けることが大切です。

就労移行支援事業所などの支援機関の利用や、障害者向け転職エージェントからの求人応募


就労移行支援事業所は、就職相談はもちろん、施設見学をしたりカリキュラム支援実績を確認したりして決めることが大事だよ。

\ お勧め就労移行支援事業所 /



障害専門の転職サイト・転職エージェントも、無料で登録し利用できるよ。

障害の種類なども含め基本情報の登録することで、サポートを受けたり求人応募が出来るようになるよ。

\ お勧め転職サイト・エージェント /

*今後、おすすめの就労移行支援事業所や障害者専門の就職サイト・エージェントを詳しく紹介していきますので、しばらくお待ちください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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